2004年11月04日(木) |
「新選組!」第14・15話 |
●第14話「京へ到着」 浪士隊がとうとう京都へ到着した。 勇達は芹沢一派と八木邸に宿泊する。八木家の方々、お気持ち察します。 …嫌です。本当にあのような男達の面倒などご免蒙りたい…。 八木家の娘ひでが男装するが、あの様子ではバレルのも時間の問題だろう(笑)
江戸と京都では慣習が違う、ほうきの立て方も違うのか?と、思っていたら、あれは早く帰って欲しい客がいる時の京都でのほうきの立て方らしい。そんな遠回しにやらなくても…。 そんなことは露知らず、わざわざ親切に直してあげる浪士達が、気の毒でもあり、愛しくもあり。
さて、清河の陰謀が水面下で着々と進んでいる。 山南がその建白書の文面を読み、少しうろんな感じを覚えるが、もっと知恵者が浪士隊の中にいた。新見錦だ。 この新見役の役者さんは独特の雰囲気を持っている。 その無表情な顔と感情の伝わってこない声色は、本当に不気味だ。 (変質者のような役を演ると上手いだろうが、総司役の話は絶対に彼には回ってこないだろう) こういうタイプの人間が一番怖い。 ある意味芹沢より新見の方が曲者ように思える。今後の彼は、怖いもの見たさ的の楽しみがある。
□14話の竜也くん□ 今週はなんと言っても料理屋での芹沢とのシーン!これに尽きるでしょう。 その前に「上様と天子様のどちらが偉いんですか?」とか「二人が戦ったらどちらが勝つのですか?」(こんなようなことを言っていたと思うが…)といった、子供にありがちな、大人が回答に窮するようなことを勇に聞いていたが、まぁそれはそれで可愛かった。 しかし、芹沢とのシーンの比ではない!
「俺は汚れていないものを見ると、とことん汚したくなる。」 芹沢は料理をぐちゃぐちゃにし、総司を挑発する。 これは芹沢が総司に大いに興味を持っている証拠であって、どうにも気になってしょうがないのだ。(お互い大人げないことはよしましょう、鴨さん・・) しかし総司だって負けてはいない。頑張った。 事実、総司にとっては一番癪に障るところをつかれたのだ。 暗に芹沢は「お前はまだ子供」と言っているようなものなのだ。
「……。」総司は何も言わない。 口を結んで、時より芹沢を睨み付けるが、彼の挑発には乗らなかった。堪えた。 そして最後に、皮肉な笑いを向けてみせた。
どんどん総司は成長していく。 ある意味、勇や仲間達よりも芹沢のような(敵と言うか、ライバルと言うか・・)人間が自分を鍛えてくれる。成長させてくれるのだ。 今週の藤原総司には大満足でした。
***14話の私のつぼ(藤原総司限定)*** ・芹沢とのシーン。眼を伏せた時、深い影を落とす長い睫毛。 ・またまた芹沢とのシーン。録画したビデオをそこで静止して、そしてそのまま30分間見ていても飽きないであろう、キッと芹沢を睨んだ時の眼!鼻!口!っていうか、顔全部!
●第15話「行くか、残るか」
清河の浪士組を朝廷の為に働かせるという陰謀が露呈した。 「私を斬るような度胸のある男は、今の幕府にいない。」と清河。 圧力をかける佐々木に対して、自分の覚悟を見せつける山岡。 そうなのだ。相手を陥れようとするならば、自分も一緒に堕ちていかなければならないのだ。 自分だけは安穏にいようと考えていたのでは、相手を本当に破滅させることは出来ない…。 彼等は腹をくくっていた。
浪士組は江戸へ帰還することを命じられるが、勇達と芹沢一派は京都に居残り、幕府のためにその身を捧げることを決意する。 清河は勇に向って「君には時代の風が見えていない。自分は身分の差のない新しい時代を創る。」と自らの志を打ち明ける。 清河の志には共感出来る。 結局、勇も清河の行動も「お国のため」という思いが基盤となっている。 根本の志は同じなのだ。けれども彼等は同じ道を歩むことはなかった…。 こういうことは間間あることなのだ。皆それぞれ自らの思想がある。仕方のないことかも知れないが、それでもやはり残念に思ってしまう。
さて、今週目を引いたのは女性陣であった。 まず、お梅役の鈴木京香さん。艶っぽいですね〜。 勇達にほうきの意味を聞かれ、正直に教えてあげていた。 綺麗な顔に愛想笑いを浮かべ毒づく女は、私は嫌いでない。 とてもサマになる。
次にひで。 浪士組が江戸へ帰る知らせを聞いた時、八木家の中で一人だけ顔を曇らせた。 そして勇達が居残ることを知ると、今度は一変して笑顔に。 ・・・総司に恋しちゃいましたぁ〜。 吹石さんのこの辺りの演技は嫌味がなく、好感が持てた。 総司に身体の拭き方だか、タオルの絞り方だかを教えてもらっていたが、ひではあれだけで恋に落ちたのでしょうか・・?(まぁ、あれだけでも十分と言えば、そうなのだが) もう少し、ひでの総司への想いが移り変わっていく様を見てみたかったかなぁ・・。 ひで→総司→お梅…この横の関係、面白そうですな。
□15話の竜也くん□ 今週は先週と比べて、そんなに目立ったところはなかったと思う。 試衛館のメンバー達が、上半身裸になって、身体を拭いているシーンがあったが、永倉の肉体に比べると、総司の身体はやはり華奢で・・何となく情けないようにも見えた…。 まぁ竜也くんはこれまでも、惜しげもなく脱いで下さったので、あの程度ではどうってことないが、 今回の月代の頭に裸というあの図は初めての経験であったので、どう表現していいのか・・形容詞が見つからなかった…。
今週、竜也くんの台詞回しが少し気になってしまった。 「なんでぇ?」とか「どうしてぇ?」等の台詞まわしが、余りにも現代風で「愛なんていらねぇよ」の奈留が浮かんでしまった…。 山本さんなど他の人達は気にならないのだが・・何だろ・・? もちろん監督の指示通りに演っているのだろうが、せっかく時代物に出演しているのだから、もう少し現代物とは変化をつけて欲しいなぁ・・(←あくまでも私個人の希望です。)
ついでに言えば、粕谷と話をしている時、手をもぞもぞやるところも気になった(笑) 演技なのか…くせなのか…。
***第15話の私のつぼ(藤原総司限定)*** ・月代+裸の何とも不思議な図柄。 ・ラスト、「清河さ〜ん、ありがとう〜!」と天に向って叫ぶ、総司の青春・・。
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