2004年11月10日(水) |
「新選組!」第26・27話 |
●第26話「局長近藤勇」
新選組と名を改めた浪士隊は新しい隊士達も加わりいよいよ華々しく活動を開始した。 組織の体制も勘定方や監察方などが設けられしっかりとしてきた。 そんな中勇もまた局長としての威厳が出てくるようになる。各藩の俊英と堂々と時局についても論じることが出来るようにもなった。
ある日勇は上洛した佐久間象山と久しぶりに再開する。象山にこれからの自分が成すべきことを尋ねる勇。 日本が1つになること。公武合体と強く主張する象山。彼の思想が一番正しいように思える。内部で己の名誉や出世に拘り争っていたのでは話にならない。もちろん彼等の根底には「日本のため」という思いがそれぞれにあったと思うが…どうして人間は無意味な争いをするのだろうか…。
一方で新選組の活躍を面白く思わない人間もいる。大阪の町奉行所寄力の内山である。 彼はつまらない縄張り意識と差別を持っている。まぁこういう時代遅れの勘違い野郎というのは何時の時代にもいるもので…。 またまた多分に漏れずこういう奴は悪い野郎で(笑)。 歳三は内山暗殺を企てる。歳三に自分も参加させてくれと勇は願い出るが、局長は本陣に控えているものだと諭される。 全くその通り!と思ったが、勇は深雪太夫の処で控えていた…(苦笑)。
さて、奉行所からの帰り道で内山を待ち伏せする歳三達。 必ずと言っていいほど内山のような人間はせこいのだ。 下の者達が戦っている隙に、自分だけ籠から逃げようとする。 それを読んで待ち伏せしていた歳三と総司に出くわし、総司と1対1の勝負をする。 総司は内山を斬りつけ止めを刺そうとするが…内山は鉄砲を懐から出した。 それでも動かない総司。「総司、さぁどうする!?」とワクワクして見ていたら、後ろから斉藤が走ってきてあっさりと決められてしまった…。竜也ファンとしては、ちょっとだけがっかり…。
□26話の総司□ 芹沢とお梅の件で本当は意気消沈しているはずなのだが、ひでのおかげで少しずつ元気を取り戻しつつある。 にぎり飯を食べている時、顔に付いたご飯粒をひでに取って貰い、それのひでの指から殆んど口を開けず戸惑いながら食べる総司。「あ〜ん」と口を大きく開けていたらがっかりするところだが、この時の総司の表情はgoodでした。 反対にその様子を見ていた藤堂は、自分もひでにそれをやって欲しく、わざとご飯粒を自分の顔につけ間抜けに笑ってみせる…。総司はどんどん成長しているんだよ。そんなことやっていたら総司に置いていかれちゃうよ(笑)。
神社(?)の階段の所で2人並んで座っているひでと総司。何となくかつて藤堂も交えて3人で縁側に座っていた頃と違って見える。 総司だけでなく、ひでも少しずつ大人になっているのかも知れない。 「芹沢の暗殺は自分は何も知らなかった」とひでに本当のことは打ち明けなかった総司だが、帰り際、階段の下でひでが降りてくるのを待って肩を並べて門の方へ歩いていく二人。 所詮恋は相対的なもの。一番好きだったお梅はもういないのだから、ひでの気持ちを受け止めてあげればいい。
後半、内山の暗殺の時は表情が一変した。今回も余り派手な殺陣ではなかったが、最後止めを刺そうとする時の表情にはしびれてしまった…。 鉄砲を出された時、一歩も引かない総司。しかし目は必死にどうしようか計略を巡らせている。暗いところでも瞳はキラキラ♪ 斉藤が止めを刺した時、少し目を潤ませた(?)ような…一仕事終わった、と言う感じで、少し息をはいた。 だんだんと美剣士らしくなってきました!
***第26話の私のつぼ*** 隊士募集の面接のシーン。新選組の気風が気に入ったから入隊してやるッ!と、何だかよく分らない勘違い武田観柳斎。こともあろうに、それに押され固まる歳三と山南…。 今回はこの時の2人の姿が一番面白かった!お二人とも上手い!
●第27話「直前、池田屋事件」
幕臣だけで構成された見廻組を率いて久しぶりに佐々木が上洛してきた。だんだん京で台頭してきた新選組を少し恐れているようだ。 反対に隊士達は勇の周りで静かに動いている。
勇に内山と芹沢のことを問いただす永倉。そう言えば永倉は2つの件に関してはつんぼさじきにされていたかな…? 飯屋の娘まさに恋する原田。…私はあなたのような性格になりたいよ…。 そして谷昌武の養子問題(この男は今一つ覇気がないように思える)。どうしてこの話に山南が賛成するのかよくわからなかった。
一番印象的だったのは、総司に成りすました平助! 「自分は沖田さんに何をやってもかなわない。いつも沖田は自分の前にいる。皆に愛される…」 自分と人を比べて卑屈になることほど意味のないものはない。 自分が他人より優れているという優越感によって幸福を感じる人間には永遠に確固たる幸福を手に入れることは出来ないのではないか…? 自分より恵まれて見える人間なんてものは、次から次へと現れてくるものだ。その度に憂鬱にならなければならない。 自分らしく活躍すればいいと思う。どうせ比べるのなら、過去の自分と比べればいいではないか。 「自分のいいところを捜せばいい。俺も一緒に捜してやる。」 決して歳三には言えない言葉…。勇のことが少し好きになってきた。
さて、そうこうしているうちに京の町が怪しくなってくる。 桝屋の主人を拷問して、勇達はある浪士達が御所に火をつけ、その混乱に乗じて会津公を討とうする策略を突き止める。 来週はいよいよ「池田屋事件」だ。
□27話の総司□ 体調に異変が起きてくる。 ひでに連れられ医者に行くが、どうにも気が進まぬ様子。 「こういうことは煩わしいんだよなぁ。別に恋仲でもないし…」 診療所の待合室で総司がひでに言った言葉。 これが本心なのか、好きな子に対するちょっとした意地悪なのか、それともただ治療を恐がっていることを覚られないようとする強がりなのか…。 これだけ見ただけでは判断しかねた…。 しかし医者から走って逃げ出したので、いずれにせよ治療が恐かったことだけは確かだろう(苦笑) その気持ちはよくわかります。実は私も無類の医者嫌い…。どんな検査されるかわかんないもんね(笑)。
ひでとお手手繋いで歩いていた。あの時代に若い未婚の男女があんなこと出来たのか…?と少し疑問に思わなくもなかったが、なかなかお似合いでしたよ。
勇に「まだまだあいつは子供だ」と言われてしまった総司。 それでも歳三達に指示を与えられた時の「はい」と言う返事には自覚が表れている。 いくらなんでも、もうお梅にデレデレしていた総司とは違うよね(笑)。
***第27話の私のつぼ*** ・藤原総司・・・診療所で患者の悲鳴にビビる総司。一番痛い拷問の道具を見てビビる総司。かつてこんな人間臭い総司がいたでしょうか…?(笑) ・武田観柳斎・・・なんであんたそんなに威張っているの…?
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