竜也語り

2004年11月22日(月) 「新選組!」エピローグ〜総司のいない日曜日〜

今週の日曜日の夜8時はぽっかり穴が開いたようだった。この1年間殆んどその時間は「新選組!」を見る習慣になっており、体のリズムがそうのようになっていたのだ。あっ、そうか、今週からはないんだな…棚の上にあたりまえのように整然と並べられた物の1つがぽこんと抜けてしまったような、何とも居心地の悪い気持ち悪さだった。

思い起こせば「新選組!」が始まる前年の2003年、竜也くんのテレビ出演は殆んどなかった。恐らくまともな出演はバラエティー番組の1〜2本位だったように記憶している。「オイル」「BR2」「ハムレット」と濃い内容の仕事はしていたが、何せテレビ出演がないものだからその存在が薄くなっていくように感じてしまったし、何よりもファンとしてはやはり寂しさがあった。
そして2004年1月、「新選組!」がスタートしたのだ。何と大袈裟なと思われるかも知れないが、番組が始まって音楽が流れる中、冒頭のキャスト名に主役の香取さんの次に「藤原竜也」という文字が現れた時は、嬉しさで涙が出そうになってしまった…(汗)。ファンもとても期待していた竜也くんの沖田総司。当初は竜也くんの月代に不安とも不満とも形容し難い心の揺れ(笑)があったが(←ぶっちゃけ私もその一人だった)、そのうち誰も何も言わなくなった。後半の月代総司は心底美しいと思ったくらいだ。竜也くんの月代が板についたと言うか、すっかり見慣れたと言うか…1年とはそれ程の長さなのだ。藤原総司もしかり。前半は余りにも既存の沖田総司のイメージとかけ離れ、また竜也くんの演技も今にしてみればまだ未熟な総司に合わせていたのだと感じるが、どこからともなく多少の不満も出ていた。しかし後半の藤原総司は見せてくれた。1年を通してやっとどうして竜也くんでなければならなかったのか…その意図が理解出来たような気がする。

物語においては数々の名場面があったが、私が一番印象に残っているのは、意外にも山南切腹の次の週のあのドタバタだ(笑)。物語の本筋から離れた1話だったが、あの変わり身の早さは爽快だった。まさに「ここに三谷あり!」という感じだった。そうなのだ。泣いても1日、笑っても1日。同じように時は過ぎていってしまう。だったら悲しみは引きずらず明るく生きていきたい。決してその人を忘れてしまう訳ではないのだから。

さて、いつもならこの日記の週の前半は「新選組!」のことを書いていたのだが、それが終わってしまった。少し余韻に浸ったら、何時になったら完成するのかまるで見越せない(笑)「黎明前」を少しペースを上げて書いていこう。特に映像の方を…。そして「お日柄…」が中途半端なところから書き始めているので、vol.1〜vol.49まで、ちょっとずつ書いてみようかなぁ…と考えている。


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