2004年11月23日(火) |
「新選組!」番外〜沖田総司というロマン〜 |
昨日TVステーションの発売日だったので「お日柄…(54)」を読んだ。 例のごとくお悩み相談であったので、竜也くんの「今」は分らずじまい。 そのお悩みの中にこんな内容のものがあった。 「私は沖田総司が本当に大好きなんです。恋です。私ってヘンなんでしょうか?」というようなものだ。 漠然とではあるが、この気持ち、分るような気がする。
沖田総司と言えば、新選組の隊士の中で一番人気があり、特に女性に人気があると言う。 今でもバレンタインデーになると、彼の墓には膨大なチョコレートが贈られてくるそうだ。 この話を知った時は正直驚いた。何せ相手は百年ほど前に生きていた人なのだ。 …ロマンですな。
何故彼はこんなにも私達を魅了するのか・・? 考えられる理由 ・無骨なまでに真っ直ぐに剣の道に生きた、その職人気質。 ・おまけに剣の達人という強い男。 ・両親が早く他界したため、殆んど親の愛情を受けられなかった可哀想な子供時代。 ・女遊びは殆んどせず、町医者との純粋な悲恋。(←これは事実なのでしょうか?) ・明るく陽気で冗談を言い、あの時代には珍しく政治的野心を持たなかった性分。 ・その道半ばにして病に倒れ、若くして生涯を終える。
以上のことが全て事実であったかどうか定かではないが、私の知識において、こんな沖田総司像が出来上がる。 そして、これらのイメージを全てロマンに変えてしまうのが、「いい男」という眉唾ものの伝説だ。 これが事実であったのか…怪しい・・非常に怪しい…。 聞けば「色は浅黒く、ヒラメ顔」という話だが…。 まぁそれは置いといて、よって沖田役を演じる俳優は、大抵は若手の二枚目俳優となるのだ。 竜也くんだって例外ではない。 俳優にイメージを重ねなくとも、皆それぞれ自分の頭の中で創り上げた沖田総司がいるのだと思う。 剣の達人で純粋で、それで若くして病死してしまう… しかもそれがいい男なのだ!これ以上の悲劇があるだろうか!? そんな沖田は、私達の胸を締め付けて止まない…。
しかし、これで彼の写真が残っていたら・・どうなっただろう? 墓に毎年膨大な量のチョコレートは贈られてきただろうか? 女性の宇宙規模なる無限大の想像力は切断され、「気の毒な方だったのねぇ」で終わってしまっていたかもしれない。 事によっては、お笑いタレントが沖田役を演じるのがスタンダード、なんて現象も生まれていたかもしれないのだ。
とは言っても、「いい男」を抜きにしても、沖田総司の生き様には魅力がある。 これは事実だ。証拠に男性ファンだって沢山いる。 ただ、「いい男」のイメージが沖田人気に拍車を掛けているのも事実だと思う。 没して100年経ってもなお、墓に花が絶えない…。 死んでしまった後だから本人はわからない、と言ってしまえばそれまでだが、 それでもやはり、これは人間として幸福なことではないのだろうか? もしかしたら、純粋に剣の道にその命を燃やした薄命な一人の青年に対する、神様の思し召しなのかもしれない。 きっとそれを受けるのに足りる・・そんな青年だったのだと思えてならない。
ところで、TVステーションをに「新選組!」親衛隊というシリーズが掲載されている。 そこに聞き捨てならないことが書いてあった。 今回のシリーズは近藤の死を持ってドラマの幕が閉じるらしい。 従って総司の臨終は、番組の歴史コーナーで紹介するだけだと言うことなのだ。 …嫌じゃ!嫌じゃ!そんなの嫌じゃーっ!! 総司の一番の見所は、やはり臨終のシーンではないのか!? 藤原総司がどう演じてくれるのか楽しみにしていたのだ。 それなのに…あぁ、それなのに…(大泣)
(2004,04,29記)
|