先日の忘年会でオカマちゃんがストリップ張りの露出度で踊っていたとここで書いたが、昔私は女でありながらストリップショーを男友達達と一緒に見に行ったことがある。飲み会で男どもがストリップの話をし出し「あれは絶対に女も見るべきだ!女こそ見るべきだ!」と熱く主張するのだ。私の他に女子は二人いたが、彼女達はひるんだが私はもともと好奇心の旺盛な人間なので行く気満々だった。だってストリップなんてものは男と一緒でなければ見に行けるもんじゃない。いくら私でもストリップショーを独りで見に行く勇気は持ち合わせていない。 男四人と私一人。五人でいざ出掛けた。新宿のストリップ劇場(?)で、その世界では有名なダンサーがそこにいるとのことだった。劇場を見渡してもさすがに女は私一人だけだった。最初は非常に恥ずかしかったが、そこはさすがにストリップショー。皆そこのダンサー達に興味があるわけで、私のことなど目に入っている様子はなかった(笑)。最前列に陣取り、ワクワク…ワクワク…。私は未だかつて経験したことがない不思議な興奮を味わっていた。
さていよいよショーが開始。ショーと言う類は何でもそうであるように、始めの内は下っ端のダンサー達が踊るわけだ。しかし私は最初からこの世界に魅せられてしまった。教養のないことこの上ないが、私はそれまでストリッパーと言う職業にある種の軽蔑と憐れみを感じていた。単に裸を売っているだけと、はなから決めつけていたからだ。しかしそんなくだらない偏見はすっ飛んで行ってしまった。照明に照らされた彼女達の滑らかな肌は女の私が見ても色っぽく、そして身体は柔らかくダンスの技術もしっかりしていた。素人のそれも同性の意地悪な目から見ても素敵だと感じるのだから、彼女達のダンスは素晴らしいのだ。彼女達も女の私が最前列に座っているのが舞台上からわかったのだろう。私の目の前でニコッと笑いキメのポーズを披露してくれた(笑)。はて、あの微笑みはどんな意味があったのか…。単に同性の客が嬉しかったのか、それとも私が夢中になっているのを察し、勝ち誇った勝利の微笑みだったのか…。側に座っていた男どもは単純に喜んでいたが、私は少し複雑だった(笑)。 どんどん夢中になって引き込まれて行く私に「どうだ?面白いだろ?」と友人が話し掛けてきたが、私は「うるさい!黙っててよ。」と相手にしなかった。その時の彼の意味ありげなニヤッとした笑いは今でも鮮明に覚えている。噂のメインのダンサーが舞台上で妖艶なダンスをしていた時、もう私は彼女に惚れこんでしまった(←と言っておきます。公開日記ですので、あまり直接的な表現は控えます(汗)
帰り道、「いい勉強になっただろう〜?」と友人達は言ったが、勉強になったかどうだか判らないが、いいものを見た!と言うことだけは確かだ。本当にストリップは女性も見るべきだ。彼らが話す「女も見るべきだ」と言う言葉に含まれる意味とはまた違ったものだと思うが、機会があれば女性もストリップを見てみるといいと思う。但し片田舎の温泉街のストリップショーではなく、一流のストリッパーが踊っているところでね。
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