2005年01月05日(水) |
私の竜也物語(2)〜大人げない…〜 |
あのインタビュー以来、すっかり竜也くん嫌いになってしまった私だが、その様は周囲を巻き込み一種異様なものだった。兎に角彼が眼に入った途端、チャンネルを変えるのだ。もうこの頃になると前後がはっきりしないのだが、竜也くんはお菓子のCMに出演したり、ドラマ&バラエティーに出演したりと、今より随分と頻繁にブラウン管の中に現れていた。
弟が「なんだよぉ〜、見てんだよぉ〜」と気弱げに抗議しようが、父が「なんだお前!せわしない奴だな!」と怒鳴ろうが、構わず変える!変える!変える!今考えれば滑稽なことこの上ないが、当時の私は大真面目だった。むろん舞台など観に行こうはずもない。(←私はこの事が人生の一番の汚点だと思っている(笑)それでも眼に入るときは入るもので、その度に「嫌な奴だ…」と見ていた(汗)。 何年のことだがはっきりしないが、正月のかくし芸大会に竜也くんが出演したことがある。正月なので、我が家にも大勢の客人があり、まさかその人達の前でチャンネルを変えるわけにもいかないので、見ていた。日本刀を使って何やらやっていた。どうせ甘い点をつけるのだろうと苦々しく見ていたら、思ったより低得点で、「やったー!」と狂喜乱舞する私の姿は、そこにいた者達を固まらせた。 ・・・・大丈夫か!? 酒が入っていたこともあるが、あんな年若な男の子を相手に、大人げなかった・・本当に大人げなかった…。面目ない。ついでに言えば、この時の竜也くんの少しムッとした顔(笑)は、今も覚えている。
人間の「好き」という感情は、単純に相手に対する好意によるものである。そこには何の偽りもない。それに比べて、「嫌い」という感情は、ちょっと違ってくる。非常に厄介なもので(まぁ、心底相手のことが嫌いなことが殆んどだが・・)、極たまに、自分でも気付かない屈折した愛情表現だったりする。…だいたいこんな詰まらないことを一々覚えていること自体が、もうとっくにイカレている証拠ではないか。全ては今の伏線だった。
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