竜也語り

2005年01月12日(水) それでも言いたい…

スマトラ沖地震の被害者はあとどれ程増えつづけるのだろうか…?遠い国の出来事のように思えるが、地震王国に住んでいる日本人には決して人ごとではない。特に今回はその被害者の中に日本人も多数含まれている。その中に家族4人で旅行に出掛け、父親と弟は死亡し母親の行方はまだ分らずじまいで、家族の中でたった一人帰国した小学校の男の子がいる。現地で気丈にも父親の遺体を確認し、時には健気に笑顔を見せていた。芯の強い子なのだろうか…それともあまりにも悲しみが大きすぎてまだ現実を受け入れることが出来ず夢の中を彷徨っているような感覚でいるのだろうか…。いずれにせよ彼の姿を見ているこちらは何とも名状し難い気持ちに襲われてしまった。
彼の本当の試練はこれからである。この出来事が皆の頭から少しずつ薄れていく頃…彼は必死に孤独と戦わなければならない。彼が自分の目の前で家族を失った事実は決して彼の中から薄くなっていくことはないだろう。
「頑張れ」 この言葉は時に当人にとっては残酷なものであり、また腹立だしいものだということは重々知っている。それでも言わずにはいられない。…頑張れ!


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