2005年01月14日(金) |
私の竜也物語(3)〜横顔〜 |
さて、さんざんと悪態をついた私だが、そんな中でも最初に受けた「変な顔」という印象は薄れていく。いつの日だったか、何とはなしにテレビを見ていたら、5分程度のドラマの予告を流す番組をやっていた。そこにたまたま竜也くんが出演しているドラマの予告が流れ(これは「L×I×V×E」だったと今になって気がついた)、少しの間であったので、チャンネルを変えるのも面倒だと思い、そのまま見ていた。流れていたのは今井えりこさんとのワンシーンで、彼女が竜也くんの後ろ髪を掴むシーンである。この時初めて彼の顔が(特に横顔)美しいと思った。と同時に、演技が以外に上手いのではないか、と感じたのである。何てことはない場面だ。しかし髪を引っ張られた不快な気持ちを上手くその表情に出しており、その横顔は、悔しいが、今井さんより遥かに綺麗で、そして色気があった(笑)。もちろん今井さんだって十分に可愛らしい女の子だ。しかしその時はそれで終わった。この後もチャンネル変えは性懲りもなく続いていた。
そして暫く経ってから、私は再び彼の横顔に乱されることになる。今度は雑誌の写真だ。雑誌の名前は覚えていないのだが、私が読んでいたので、女性向けのファッション雑誌だろう。(この頃は絶対にアイドル雑誌なんぞは買っていない!)公園と思われる場所で、竜也くんが天を仰ぎながら笑っている横顔の写真だ。燦々と陽光を浴びた髪の毛はきらきらと光っており、鼻すじから顎、そして首すじに流れるラインが物凄く綺麗だったのだ。しかもその頃彼は髪を短髪にしていたので、そのまさに絵に描いたような芸術的ラインは、惜しげもなく表面に浮き出されていた。 「・・・・・・・・。」 その時私は、同僚と昼食をとっていたのだが、気が付けば、彼女の目もはばからず、穴のあくほどその写真を見つめていた。図ったように彼女が「ねぇ、この子可愛いと思わない?」と言ってきたので、何か自分の心の中を見透かれたような気がして動揺した私は、「この子さあ、喋らなきゃ可愛いのよ!黙ってりゃあいいのにさあ!」と一発かまして見せた。 今では私の竜也狂は社内の周知の事実である。あの時一緒にいた同僚は、まったくつまらないことを何時までも覚えていて、「あの時言ったこと覚えてるぅ〜?」と今でも話に出す時がある。…ああ、覚えているさあ!この分だと定年まで言われそうである(泣)。
私が竜也くんのことでついた悪態は、たぶんこれが最後であったと思う。 何やら雲行きが怪しくなってきた…だんだん・・だんだん・・怪しくなってきた。
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