竜也語り

2005年01月22日(土) 私の竜也物語(5)〜崩壊〜

2001年の3月、この月は私にとって忘れられない弥生になる。くだらない辛抱をしていた私だが、この年の3月、私は堂々と竜也くんのドラマを見ることが出来たのだ。1年に1回放送される「ヒューマンスペシャル」と言う特番で、私は殆んど毎年この番組を楽しんでいたのだ。なんてったて、毎年見てるんだからね〜♪

「いくつもの海を越えて」と言うドラマだった。竜也くんは主人公の大学生を演じていた。私にとって、まともに竜也くんの演技を見るのはこれが初めてであった。演技派という知識はあったので、本当のところはどうなのか・・?という興味の方が喜びより勝っていた。
正直な感想…。このドラマでは、特別目立った演技はしていなかったと思う。それでも上手いな、と印象に残っている表情は幾つかある。確か三浪位でやっとある大学の医学部に補欠入学出来るのだが、その合格通知を見て喜ぶが(この笑顔は可愛かった)、その下の方に補欠合格のため、余分に一千万のお金が必要であることが明記してある。その但し書きに気付いた時の一瞬にして凍りついたような表情。晴れて入学するが、既に上級生になっているかつての同級生に見つかり、彼を避けるよなバツの悪そうな笑顔…。キリがないのでこの辺にします。

そして演技がどうのこうのより、やはり竜也くんは素敵だった。笑顔が愛らしく、そのドラマを見て1週間というもの、フラッシュバックのように彼の笑顔が浮かんでは消えしていた。これは、まずいことになってきた…。

それから暫く経って、これもまた同じ年の3月。「日本アカデミー賞授賞式」が放映された。この時竜也くんは、「BR」で新人賞と主演男優賞に選ばれていたが、私はそのことを知らなかった。私はこの日のことを運命だと思っている(笑)。友人が何と言おうが、私は運命だったと信じて疑わない。
偶然だったのだ…。本当に…。チャンネルをぱっぱっと変えていたら、タキシードを着て、やや緊張した表情で歩いている竜也くんが目に飛び込んで来たのだ。何と言う初々しさっ!!この時私は、この1年余り自分を必死に押さえ込んでいた何かがガラガラと音を立てて崩れていくのを確認した。
私が竜也ファンになったきっかけは、舞台でも映画でもドラマでもない。この瞬間なのだ! スーツ姿の彼の初々しさだけで堕ちたのだ…。何と言う単純!でもそれだけ竜也くんが、俳優だけでなく、一人の男性としての魅力を十分に持っていたのだろう。「ボキャブラリーが豊富であり…」と言う女性の(ファンであるか定かではない)投稿が、以前新聞に載っていたことがある。(←何だかんだ言っても、ちゃんとチェックしているではないか(苦笑))だから私は、彼のインタビューが楽しみだった。何年か前、私を腹立たせた彼がどれほど成長しているのか…?どんな言葉でその喜びを語ってくれるのか。
・・・お世辞にもボキャブラリーが豊富とは言えなかった(笑)しかし、そんな軽い失望さえも、大きな喜びになってしまうほど、私は高揚していた。

これをもって、私のあの頑強な理性は無意味なものと化した。あっけなかった…実にあっけなかった…。そして、旭日が登った。
始まったのだ! いよいよ始まってしまったのだ!!


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