竜也語り

2005年01月25日(火) 私の竜也物語(6)〜「好き」という想いが生み出すとてつもないエネルギー〜

とうとう竜也くんに堕ちてしまった私の生活は、もちろん変化した。訪れるHP先はがらっと変わり、竜也くんのファンサイトを飛びまわった。書店の立ち寄るコーナーにアイドル雑誌のコーナーが追加され、それまではあまり好きではなかった立ち読みというものを頻繁にするようになった。アイドル雑誌などというものは、それまで全く未知の世界であり、そこに足を踏み入れるのは非常に勇気を必要としたが、見たいという欲望にはかなわず、文字通り冷や汗をかきながら物凄い速さで読んだ。人間というのは恥ずかしい時にも汗をかくものなのね…。まぁしかし慣れとは恐ろしくそして有り難いもので、今となっては立ち読みでは済まされず、そのアイドル雑誌を堂々と購入しているのだ。変われば変わるものである。

竜也ファンになり始めた頃、ちょうど「新・星の金貨」が始まった。どうしてもビデオに録画しテープに残しておきたかった。そして何度も繰り返し見たかった。しかし私の部屋のビデオデッキは不運にももう殆んど機能していなかった。正常なのは居間にあるビデオデッキだけなのである。新しいものを買うにも、放送日は目前に迫っており、これを使うしかないのである。
当時私は、自分が竜也くんに堕ちてしまった事実を家族に話していなかった、と言うよりは、どうしても話せなかったと云ったほうが正しい。「何を撮っているの?」と聞かれるのを異常に恐れていたのだ。

とにかくこの正常なデッキを自分の部屋に持って行こうと思い、「ここで使えばいいじゃないか。」と訝しがる両親を何とか丸め込み、それを取り外した。やっとの思いで部屋に持ってきたはいいが、私はその時重大なことに気が付いた。私は無類の機械オンチなのだ。何しろ機械類の説明書を読むということが大嫌いな人間なのだ。どうやってこれを取り付けるのか!?
頼みになる弟は、もうその時は家を出ていてしまっていた。

でも見たい!一人きりで思う存分竜也くんを楽しみたい!何度も巻き戻して見たい!
この思いだけだった…。そして私はやってのけたのだ。説明書を読み、何時間もかけてそれをTVに繋ぐことに成功したのだ!奇跡だった…。家電製品を自分で取り付けることなんて生まれて初めてやったことだった。機械に精通している人にとってはこんなこと何でもないことであるが、私にとっては本当に奇跡だったのだ。この時私は、人間には「出来ない」ということの方が限りなく少ないということを実感した。

この努力!
「好き」という感情は自分でも信じられないほどの力を生み出す。私はこれまで竜也くんのことに関してどれほどのエネルギーを注ぎこんだことか。チケット取りもしかり。「ハムレット」の時なんぞは、6時間殆んど飲まず食わず、トイレもままならず電話を掛け続けたのだ。(結局この時はチケットを取れず終いだったのだが…)まとまな人間だったら、こんなこと馬鹿らしくてとてもやってられないだろう(苦笑)。私だって竜也くんの以外の舞台チケット取りにおいては、ある程度の時点で諦める。でも竜也くんの舞台チケットはどうしても諦め切れない。ない頭をフル回転させて、どうにか手に入れることを考える!考える!考える!そして周囲が感心を通り越し呆れるほどの迅速さで行動に移す!
これが「好き」という想いが成せる技なのだ!


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