|
|
■■■
■■
■ カウントダウン
私が 私の美学を捨てることで 守りたかったのは
私が好きになった彼 の 健全たる 純粋無垢な精神性でした。
件の 最後の布石メール。
受け取った彼は
手にとるように狼狽していました。
無理やりに 返す言葉を捜している彼の姿を見るのは
ひどく無情な気がしたので
お返事、今すぐは求めませんから きちんと時間をかけて
答えを返してください。
あのメールは 私の渾身の一球 ですから。
この後におよんで 結論を先延ばしにするよう促し
無情に徹することが出来なかった私も
彼からの渾身の返球が 全てを決する一球になる ということが
分かっていたから
結論としての 「彼との離別」 を
畏れていたから に違いありません。
杏子に そこまで言わせたことが 逆にね、嬉しくもあるんです。
返事、書くのが怖い 苦しい、辛い…
でも、 とても甘いよ…。
無邪気…
鮮やかすぎて 眩しいくらいに。
涙が出るほどに…
この頃 私が頻繁に思い出していたのは ちょうど 一年くらい前
私たちが出会って 様々な思いを語り合った あるコミュニティ の掲示板
そこに見つけた 彼の書き込み。
『独身最後の朝を迎えました。
これから 人生の門出?w 結婚式と披露宴の、主役となるべく家を出ます。
最後のスピーチ、上手くできるかなぁ…^^;
では!いってきまーす。』
私は 守りたかった んです。
壊せない…
壊せない よ、 ねぇ
2008年09月11日(木)
|
|
|