ヲトメなら。 いちどは通る、太宰。 アタシがこの本を読んだのは。 中学生の頃。 今になって思えば。 太宰を読んだ、というよりも。 太宰を読んでいるアタシに酔っているような。 オコチャマモード全開だった。
ふとしたキッカケで。 眠りに眠っていた、太宰の、「人間失格」を。 1ページ読んでは戻り。 戻っては2ページ読んで……。 といったカンジで、じっくりと、かみしめるように。 読みだしたら、なんと言の葉のキレイな作品なんだろう、と。 鈍色に煌めく感性も。 ゾク、と想いが泡立つ。 この年齢を経て。 だからこそ。 みえてくるものがある、そんな。 感じ。
健康に、もどろう……。 イノチの先を告げられて。 もうじきに、1年がくる。 あとどれくらい、とは考えず。 今をシアワセに、ありがたく思えるような。 「人間失格」を読みながら。 なぜかこんなことばかり考えるアタシ。 うん。 健康を。 取り戻そう。 不完全の完全。 脆くとも強靱な、 ココロあるいはタマシイ。
来月にはまた。 県営住宅の抽選月がくる。 前回の募集では外れてしまったけれど。 今度こそ。 当たってくれますように。 そして、今なお迷惑をかけ続けている、元相方サマにも。 これ以上。 頼っていないでアタシの足で立っていられるくらい。 健全なカラダを思い出そう。
アタシはやっぱり。 書くこと、が。 書けなくとも書くことが……。 いち番の健康法なんだろうなあ。
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