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引っ張るつもりは本当にないのです(笑) 長くなってしまうのが嫌いなだけなのです。
それから何度かメールを交わした。 何度か、といっても、一日に一通とか。長い長いメールを。 少しずつ、過ぎた月日の何かを埋めるように。
驚いたのは、わたしが思う以上に彼がわたしを想っていたことだった。 振ったのは彼のくせに(笑) ずっとずっと、引き摺っていた・・・らしい。
いや・・・でもね、わたしは別にそんなにいい女じゃないよ。
・・・ってね、突っ込みたくなるくらいに。 頭も人並みだし(たぶん)、顔かたちだって全然。 性格はよくわからないAB型だし(笑)、スタイルだってとりたてていいわけでもない。
傷つけ合って別れたわけではない分、美化されているのかも、とも思う。
だから不思議。なんでなんで? 彼は今は独身だし、今はどうもあの頃より太ったらしいけれど 正直言って見た目はちょっと格好良い。っていうか良かった。 だからその気になれば。 素敵な恋人は、きっとできる、のに。
別れたあとで想ってもらえるのはきっと幸せなことなんだ。 ほんの少しでも日常にわたしを思い出してもらえればそれでいいと ようやく立ち直った、あの頃のわたしは思っていたから。 彼がそういう気持ちでいるなんてまったく知らなかった。
ひととひととの出会いや関わり方には、 ほんとうに不思議なものが作用する。 遅すぎた想いは、やっぱりちょっと切ない。
遠慮がちに彼からメールがきた。
「会社帰りにお茶でもできたら、いいな。 もし楓さえよければ。 こんなこと言って気を悪くさせたらごめん。」
迷って、送った。
「そうだね。 会社帰りに、ちょっと待ち合わせしてお茶でもしようか。」
もう彼の腕の中で眠ることはきっとないけれど。 また楽しく話せたら、いいよね。 ごめんね、もうきっとあなたと抱き合うことはないけれど。 でも、好きだった気持ちは忘れないから。
だから、思い出を大事に、違う形で歩いていけたらいいね。 それが無理なら、もうきっと会ってはいけないと思う。
菜々
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