私の雑記帳
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2005年10月13日(木) 「秘すれば花」ではない

久しぶりに、彼と話して彼のことを意識してしまったから
また、苦しい気持ちになっている。

こうして自分の気持ちを自分で解説するのもどうかと思うが
性分なので、仕方ない。

彼は言う。
「(何もかもを)口にしてしまったら、おしまい」と。
言いたいことは、よくわかる。
私は、ストレートに言い過ぎだということも自覚している。

・・・でも、口に出して言わなかったら、伝わらないじゃん。
私の気持ちなんか、わかってくれないじゃん。
貴方は、自分の気持ちを押し殺しているわけじゃないでしょう?
私が何も言わなくなったのは、ある意味、絶望したから。
私の気持ちを伝える術がないことに、気がついたからなんだよね。
なにも、感情に走らなくなったわけじゃないのよね。
だから、決して落ち着いているわけじゃないの。
ただ、諦めているだけなの。

私は、寂しい。
時には愛を与えられたいのに、何一つ得られない。
そういうのって、ものすごく哀しい。
好きだけれど、どうにもならないことだから、
諦めるしかないと、自分に言い聞かせてみる。
愛されたい、強く求められたいと願ってみても
それは叶わぬ夢なのである。


「追記」

思いがけなく、ほんの数分だけど会うことができた。
私の身勝手な思いやりは、彼のためでなく自分のためなんだと
しみじみ思う。

ふいに涙があふれて滲んだ。
それは嬉しさとか寂しさではなく、
一方通行の気持ちが切なかったからだと思う。
彼の中で私は頼りになる友かもしれないが
同時に重たい存在になっているのがわかる。
私が彼に救いの手を差し伸べるほど、彼の重荷になっていく私。
それでもなお彼を助けたいと思う自分。
そんな虚しいことがいつまで続くのか。

後で「愛想できなくてごめんな」と電話があり
ますます哀しくなった。
自分で自分のいじらしさに、哀しくなった。


pearl〈パール〉 |MAIL

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