私の雑記帳
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2013年05月28日(火) |
「おのれナポレオン」粗筋2 |
(2)
シーン変わって(多分)。
早速ですが。 んーーーー、この辺りちょっと記憶がシロイです^^;
きっと、公演中止前は モントロンとアルヴィーヌ、アントンマルキ先生が 「チプリアーニの話をしよう」と畳みかけるところが ここらにあったはず。 とても演劇的で大好きだった、そこ。
そのあと、モントロンとアルヴィーヌは下がる。 舞台にアントンマルキ先生が残る。
陛下は? それを考えるとここじゃないような? だけど、この下に書いたことは続きとしてあったはずで とうわけで、いささか順不同かもしれません。 悪しからず、です。
陛下の診察をするアントンマルキ先生。 耳鳴りや光への過剰反応などを話す陛下。
先生は「普通はそれは加齢によるものなんですが」と言うと、 陛下「加齢臭?」(笑うとこ)
でも・・・と、 これだけ症状が揃うと別の原因が考えられる、 と話す先生。
何ですか?言ってください。と陛下が詰め寄るので、 ヒ素による中毒症状に似ているんです、と言っちゃう。
「余は・・・毒を盛られているのか」と愕然とする陛下。
先生は、この前「毒薬辞典」を見つけたんです。 ここには徐々にヒ素中毒にして 死に至らしめる方法が書いてある。 とも言う。
その場は結局、余の周りにはそんな奴はいないと はねつけ、マルシャンと潮干狩りに行ってしまう。
先生はその話を総督にして調べてほしいとお願いしたけれど、 芳しい反応がない。 そこで先生は、陛下の料理人チプリアーニに しっかり見張っててくれと頼んだ。 チプリアーニは報酬を要求。 先生はお金を渡す。
ところが翌日、チプリアーニが突然の変死を遂げる。 症状は明らかに急性のヒ素中毒だった。
当然総督府も調査に乗り出し、 総督は前夜のチプリアーニの行動を調べたと先生に話す。
調査の結果、料理人であるために町へ買い物に出かけられる チプリアーニは町のはずれにある水車小屋の未亡人と 恋仲(そう言ったと思う)だった。 その未亡人も今日、チプリアーニと同じ症状で急死したことを 掴んでいる。 昨夜おそらく、臨時収入の入ったチプリアーニは未亡人のとこへ出かけ、 美味しいものを食べ、酒盛りをしたのだろうと思う。 酒はここから持ち出したワインで、 何本かを一気に飲んだから、急性ヒ素中毒になったのだろうと 考えられると話す。 ということは、ここにあるワインにはヒ素が入っているということだと。
このとき別件で陛下に近づけない先生は、 総督にそれとなく陛下にそれを話してほしいと頼む(多分)。
ランニングから帰って来た陛下に総督は、 ワインは食事のときにコルクを開けた方がいいのでは、 と話す。 日頃の二人の関係からして、 陛下は素直な言葉は言わない。
総督は、部下に毒を盛られるなんて哀れだなと声をかける。
ここはまず、陛下が暗殺は皇帝にふさわしい。 本望だと答える。ジュリアス・シーザーもそうだったと。
総督は、シーザーは絶頂期に突然殺されたんだ。あなたとは違う。 と、陛下に言葉を投げつける。
その他いくつかの言葉もあり陛下はだんだん苛立ち、 緩慢な死ではなく、一瞬の(かな?)死を自分に与えろと、 総督に言う。
で。 総督がそんなことはさせない「全力でお前を守る!」 (絶対に死なせない)と宣言してしまい、 しまった!の顔をするのはここの流れなんですが、 なあんか薄い白っぽいグレーな記憶です。 二人のやりとりの一部が曖昧
でかい総督ににじり寄られ、 陛下は総督の足を三度踏んで去って行ったと思います。
じゃあ、毒を持っているのは誰なのか? との話になった総督とアントンマルキ先生。
ヒ素はこの屋敷にあった。 1ヶ月前ネズミが大量発生し、モントロンが町にヒ素を買いに行ってる。 誰でもそのヒ素は使えた。と。 ワイン倉庫の鍵を持っているのは3人で、 その一人はモントロンだと言う。
ということで、二人が初めに疑ったのは副官のモントロン伯爵。
ここの話をしているとき、 モントロンが舞台に出てきて、下手後方に椅子に座り、 薄暗がりの中で、下手ステージシートの人たちに向かって、 「あんなこと言ってるんだぜ、あの人たち」とジェスチャーで 示し、最後に「まいるぜ。」のジェスチャーをして後ろに はけてくのです。 ステージシート下手、そこの席になったとき、 中の人のオタさんたち(自分含む)は 固唾を飲んじゃうところでした(えへ)。
まずはアルヴィーヌに、 モントロンが陛下の毒殺を狙う可能性や理由があるか と訊くと、ある!と断言。 理由は、陛下をパリに帰したくないからだと言う。
パリに帰るというのは? と訊くと、そういう計画があるからだと彼女は言う。 パリの支援者たちとの連絡手段は手紙だと言うので、
手紙をすべて検閲している総督は「あり得ない」と呟き、 大きな声でムキになって、 総督「そんなこと出来るはずがないんだ!」 アントンマルキ先生「落ち着いてください! どうしてあなたは陛下の事になると平常心を失うんですか?! さっきまでかっこよかったのにぃ・・・」 ここもお客さんがどっと笑ってました。
「だって、アタシはこの目で手紙を見たんです。」 陛下が見せてくれたんだから、と言い切るアルヴィーヌ。
なんで、それを我々に話すのか?と彼女に訊くと、 自分も陛下をパリに帰したくないからだと答えた。
アルヴィーヌは話し終ると、 きっとモントロンだ。モントロンに訊いてみて、と言ったと思います。 (ちょっとあやふや)
ここから、モントロンさんの見せ場の1つです。
「俺のナポレオンとの歴史は古い。 長くなるけどいいか」(みたいなことを言った)と前置きし。
9歳のとき外交官セモンヴィル伯爵 (史実では母親の再婚相手のようです)の息子として コルシカで暮らしていたシャルルは、 砲兵隊のナポレオンに家庭教師をしてもらった。 言ってることはわけがわからなかったが、 天才にはよくあることだ。 初めての父親以外の大人の男の人と過ごした1ヶ月は 大切な思い出だった。
17歳のとき、9歳以来憧れていたナポレオンに 中尉として対面。 しかし、 覚えてない。そんな姑息な手を使わず、戦で名をあげろと 言われ、ものすごく傷ついた。
アルヴィーヌと結婚した時、 それが気に入らなかったナポレオンは、 モントロンのベルツブルグ大公国全権公使を罷免、 パリから追放する。 あとから社交界のパーティで 陛下が目をつけていたアルヴィーヌを シャルルに取られたからだとわかった。
そして、ナポレオンがセントヘレナで幽閉されると知り、 財産目当てで馳せ参じ、側近に加えてもらった。
ナポレオンは自分のことなど覚えていなかった。と言ったり、 ヤツは万に一つもおれのことは覚えてない、と言ったり。 その都度、そんなことを言い添えてました。
セントヘレナに来てからのモントロンにとっての誤算は、 1つはアルヴィーヌが陛下に本気で惚れてしまったこと。 「もっとドライな女だと思ってたのに」
もう1つは、ナポレオンが、 エキセントリックな性格はそのままながら、 腑抜けのようになっていたこと。 だからモントロンのいいなりにできた。 側近を一人ずつ排除して行けたのもそのためだ。
実際に排除していく再現シーンの最後、 そのターゲットはアントンマルキ先生へ。
先に出てきた、アントンマルキ先生が 陛下のお側に行けないと話していた理由がここでわかる。 陛下が嫌いな男色をマルシャンにしかけたというものでした。 これには裏があるのですが、この場はそういうことで。
だから、 「おれのナポレオンに対する忠誠心はまやかしだ」 ときっぱり。
毒を盛ったことを訊かれると、 「それは俺じゃないな」。
アントンマルキ先生「犯人の告白じゃなかったのか!?」
総督がパリからの手紙の事を訊くと、 モントロンは それが可能かどうかはあんたが一番よく知っているはずだ、 と言い返す。 だったら手紙は嘘か?というと、 確かにあったが、 陛下が喜びそうなことを自分が書いて渡していたんだ。 陛下が哀れでね、と告白。
そのシーンでの、 陛下が喜んでモントロンに手紙の内容を話すとき、 ものすごく冷たい顔してそっぽ向いてる表情(特にその時の目!)と、 話し終った途端にこやかに優しい口調で「よかったですね」と いうところは、かなりお気に入りでした。 陛下が今から船が来る海を観に行く!と言い張るので 「船が来るのは1か月後ですよ」となだめるその口調と。
海に向かって手を振る陛下を 「やつの姿は涙なしでは見られなかったねぇ」と せせら笑って言うモントロン。
だから、ヤツは自分の夢の中で生きているだけなんだ。 わざわざ殺す必要なんてないんだ。
財産なんてどうでもいい。 今のおれは一日も早くパリに帰りたい。 「これが偽らざる、今のおれの心境だ」。 (このセリフ、ここじゃなくて、上かも?)
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