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あみの秘密日記
水城あみ

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2005年06月06日(月)
可愛い涙。




青空と 眩しい太陽の 光の下で。

私を 呼ぶ 快活な声に 振り返る。

奈々が、大股で 私に近づいて 来る所だった。





奈々 「あみ! おっはよう!!」

あみ 「奈々! おっはよう!!」






何?

何っ?

何 どうしたの?




奈々が、泣いてる。

超・ブサイクな顔で。






あみ 「いきなり どうしたの?」


奈々 「へへっ 泣く練習。」




あみ 「泣く練習って?」


奈々 「可愛い顔で 泣く研究を、3日前からやってるの。」






あみ 「何で?」


奈々 「速水君が、泣き顔が 可愛い女子が 好きだって 言ったから。」






あみ 「それで 研究してるの?」


奈々 「うん。」





あみ 「それで、できそうなの?」


奈々 「えっ!? 何ぬかしてんの?
    今の泣き顔 見たでしょ? 超・可愛くなかった?
    上戸彩っぽくなかった?」












ぬあに!?  (゜□゜*)








超・ブサイクだったよ。

でんでん 上戸彩っぽくなかったよ。

3日前から、どんな 研究をしてたんだよ。







あみ 「ねぇ 研究って 何やってんの?」


奈々 「じゃ 教えてあげるね。
    まず、 ホタルの墓のビデオを 見ながら、鏡と
    深田恭子の 写真を 用意して、泣く準備をするの。」






あみ 「何で、深田恭子の写真を 用意するの?」


奈々 「それはね、
    自分とのギャップを めちゃ 感じる訳よ。
    感じたらさ 泣けてくるんだ これがまた。」





あみ 「それで?」


奈々 「後は、可愛く泣くだけだよ。」





あみ 「可愛く泣くって どうやんの?」



奈々 「じゃ 説明するね。
    可愛いってさ 外見じゃないと思うの。
    一番大事なのはさ、気持ち。
    いかにその人の為に 泣けるかって気持ち。
    解る?」






あみ 「気持ちで 泣くの?」


奈々 「そうなの。 気持ちが 大事なのよ。」





あみ 「気持ちで 可愛く泣けるの?」


奈々 「うん。 泣けるよ。」






気持ちって どんな気持ち?

気持ちで 泣けば ブスが 可愛くなるの?

じゃ 全国のブスは、泣けば 可愛くなるって事?





う〜ん 解んない。







教室へ入ると速水君が いたので、聞いてみたのです。




あみ 「速水君って泣き顔の 可愛い女子が 好きなんだってね。」


速水 「えっ!? 泣き顔!?
    つーか、顔が 可愛いのが 好きだけど。」





あみ 「じゃ 泣き顔だけ 可愛いのは、ダメなの?」


速水 「ブスのくせに、泣き顔だけ 可愛いヤツなんて、この世に いんの?
    泣き顔が 可愛けりゃ、普通の顔も、可愛いんじゃねぇ〜の?」






あみ 「こんな事、絶対に あり得ないんだけど、
    もしも、仮に、例えば、すっごくブスなんだけど
    泣き顔だけが、みょ〜に 可愛い女子が いたとするね?
    好きに なったりする?」






速水  「絶対無理。強制的に無理。
     だって俺、基本的にブスは、体が受け付けねぇ〜し、

     泣き顔だけ 可愛い女なんて、あり得ねぇ〜よ。
     ブスは、ブスぢゃんよ。」




あみ 「じゃさ、例えば あそこで 泣いている 奈々の顔を 見て どう思う?
    可愛くない?」



速水 「えっ!?
    うっわぁっ!!!!

    おっかねぇ〜なぁ〜!!!!!」















やっぱし?