5時間目の予鈴が、澄んだ冬の空に 響きわたった。
生徒たちは、バラバラに 自分たちの校舎へ向かう。
私は、のろのろと、音楽室へ行こうとしていた。
奈々 「ねぇ 5時間目あみも音楽?」
あみ 「そーだよ。」
奈々 「じゃ一緒に行こうよ。」
あみ 「うん。」
何か嫌な予感がする。
絶対に、何かある。
そう思っていると。。。。
奈々 「ねぇ もう志望校に出す 自己 PR 書 先生に出した?」
あみ 「うん、出したよ。」
奈々 「私、一応 書いたんだけど、見てくれない?」
あみ 「いいよ、じゃ見せてよ。」
『私は、立っていても二段腹です。』
あみ 「何これ?」
奈々 「私の自己 PR だよ。」
あみ 「こんな事かいて、芸人にでもなる気?」
奈々 「えっ!?ダメなの?」
あみ 「中学の3年間で、何を頑張ったかを 書くんだよ。」
奈々 「何だそっか! でも、理沙も私と同じような事 書いてたよ。」
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