月に舞う桜
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今日は障害支援区分の認定調査だった。
毎度毎度腹立たしいのだが、福祉職は平気で人の機微な個人情報を訊いてくる。 本当に必要な情報なら仕方ないけれど、どう考えても必要そうには思えない事柄まで何の躊躇もなく訊いてくる。 私は障害とは関係ない病気があって定期通院していて、ヘルパーさんに同行してもらっている。そのことを伝えたら、やって来た認定調査員に何の病気で何科に通っているのか訊かれた。 今年も3年前も訊かれたから、調査員個人の問題ではなく、そういう決まりなのだろう。
障害支援区分は必要な支援の度合いを示すものだから、この場合は通院に同行が必要であることが分かればいいのであって、何の病気で何科に通っているのかは関係ないはずだ。 だから「それは本当に必要な情報ですか?」と訊くと、「守秘義務があるので外に漏れる心配はありません」と見当違いな返答をされた。 漏洩を心配しているのではなく、そもそも行政に余計な個人情報を与えたくないのだが? で、「答えたくなければ、いいです」と。 つまり、真に必要な情報ではないわけだ。 もし障害支援区分を決定するにあたって本当に必要な情報なら、調査員はそれを説明するはずだし、それなら私だって回答する。 でも、必要性を説明せずにあっさり引き下がるということは、本当は得られなくても構わない情報だということだ。 どんな病気を持っているかなんて最もセンシティブな情報なのだから、真に必要でないなら訊くべきではない。
守秘義務とか外部漏洩の心配はないとか言うということは、裏を返せば、行政は個人の機微な情報を何でも聞き出して構わないと思っているということだろう。 こういう意識、何とかならないものだろうか。
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