2010年08月29日(日) |
『シャロウ・グレイブ』 |
『シャロウ・グレイブ』Shallow Grave 1994年/英 ダニー・ボイル監督
『エマ』を見続けていたから頭がアカデミックな方向に偏っていたのかもしれない。
「変さ」に対して消化不良気味である。
実験的と言うには言い過ぎの感はあるけど、
人間関係や物事が、変(クールに置き換えてもいい)な切り口で描かれている。
王道的な見方をすれば、ルームシェアをする3人(女医、ジャーナリスト、会計士)の
人間関係がイマイチよくわからない。なぜ故この3人がルームシェアしているのか。
クール?な切り口の物語にしては、女医のジュリエットは
すごく普通のオバサン的風貌(失礼)だし
ユアン・マクレガー演じる一見与太者のアレックスの職業が
ジャーナリストだというのもある種の驚き。
3人の中では、会計士のデビットが安全パイ的?存在感だ。
その女医を二人が取り合っている?という設定らしいが
それも常道的しっくり感はない。
ただこの作品は、人間関係の必然性について
どうのこうの言っちゃうことが重要ではなくて
グルーヴ感を持って見ればいいのかな、という気もするのだ。
ラストの快感?に向かって失速していけばいいのかな、と。
時間を置いて再見したいと思う。
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