2010年10月05日(火) |
『抱擁』 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』 |
『抱擁』 再見する。
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』Interview with the Vampire 1994年 ニール・ジョーダン監督
よく見聞きするタイトルだったし、トム・クルーズ、ブラッド・ピットら
出演者の顔ぶれにもワクワクしていた。
そして何よりリバー・フェニックスが生きていたら出演するはずの作品だったと知って
余計見たいという気持ちが高まっていたのだが、ちょっと肩透かしをくらった感じ。
まるでテレビのワイド劇場を見たようなサックリ、チープな見後感だった。
ヴァンパイアの心情が突き詰めらているかというと、そうでもないし
エンターテイメントに徹しているかというとそうでもない。
ヴァンパイアの心情、苦悩の描写は、感情移入できるほどではなかった。
もっと映像的にヴァンパイアを演じた役者の「美」を表現してもらいたかったなあ。
溜息が出るほどの美しく妖しい肢体の映像はこの作品のテーマに則していると思うから。
唯一、血が通ったシーンとして印象に残ったのが
トム・クルーズ演じるヴァンパイアと少女クローディアとの掛け合い場面。
コミカルな可笑し味の中にキャラクターが感じられて面白かった。
そこの場面だけリピートして見る。
ラストの落とし方も何だか腑に落ちない。
もしインタビュアー役をリバー・フェニックスが演じていたら
ラストの先に何か違う展望を感じながら
エンドロールを見ることになったのだろうか?
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