2010年11月01日(月) |
『ボーン・スプレマシー』 『私の中のあなた』 |
『ボーン・スプレマシー』The Bourne Supremacy 2004年 米=独 ポール・グリーングラス監督
相対的にエンターテイメントで面白い作品という評価であっても異論はない。
だけど(個人的好みの問題だと思うが)
それらの要素が自分に刺さってくる感じではなかった。
『ボーン・アイデンティティー』
『ボーン・スプレマシー』
『ボーン・アルティメイタム』 3部作らしい。
馴染みがないタイプの映画だというのもあるかもしれない。
とはいえ、受けた印象に大きな変化はないだろう予感はするが
そんなこんなで作品に入り込めずに見た感があるので気色がワルイ。
今現在(11月17日)DVDをレンタルし直してあるので再見する。
あ、そうそう、マット・デイモンの演じた人物は
全編通じてほとんど台詞がない役なのに
存在感を感じさせる演技はすごいなと思った。
『私の中のあなた』My Sister's Keeper 2009年 ニック・カサヴェテス監督
ニック・カサヴェテス監督作品を見るのは『きみに読む物語』に続いて2作目。
『きみに読む物語』より手馴れた作りになってるなあと(わかってないなりにだけど)感じた。
お母さん役を演じたキャメロン・ディアスのトーンだけ違うトーンに感じた。
ジェイソン・パトリックという俳優さんが演じたお父さんの演技が胸に刺さる。
台詞のない表情だけの演技で、娘へのあふれかえるような思いが伝わってきて涙がこぼれた。
『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリンは上手い俳優さんだなあと思う。
この作品に重厚感をもたらしているのはアビゲイル・ブレスリンではないか。
普通日本では考えられない「問い」(娘が母親を提訴する→その結末は?)の設定ですな。
日本の作品だったら娘が母親を訴える部分をフューチャーして
もっとエキセントリックに描いてしまいそうだ。
異質に見えたり思える事はサラリと存在している。
だからサラリと描写することがリアルなのかも。
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