おうち鑑賞

2010年11月05日(金) 『ジェーン・オースティン 秘められた恋』 『カティンの森』


『ジェーン・オースティン 秘められた恋』Becoming Jane 
             2007年 英=米 ジュリアン・ジャロルド監督



この映画の覚書を書こうとして、ほとんど印象に残っていないことに気が付いた。

この映画のDVDを見たのは11月5日で今日は24日だから、約20日経過しているとはいえ

ここまで印象が薄らいでしまっていることや、印象が薄らいでいても

再見したい気持ちがあんまり湧いてこないことが、この作品に対する

リトマス試験紙的答えになっている。

映画紹介サイトのあらすじをマジマジ読んで、やっと物語の記憶が蘇った。

『プラダを着た悪魔』の「太った賢い女の子」はいいなあ〜と思ったけど

ジェーン・オースティンを演じたアン・ハサウェイはあまり魅力的だとは思わなかった。

特典映像のインタビューで、ジェーン・オースティンの大ファンで

今回役を演じるにあたり研究しまくったみたいなことを語っていたが

思い入れと関係なく、その役を生かしたりそうじゃなかったりする

役者としての素材が関係しているのだろうと思う。

ジェーン・オースティン原作の『エマ』『プライドと偏見』『いつか晴れた日に』を 

先に見ているので同じテイストの作品群の中で埋もれてしまったのかもしれない。

琴線に触れる事項はこれといってなかったなあ。








『カティンの森』Katyn 2007年 ポーランド アンジェイ・ワンダ監督



ちょっと前にこの映画の紹介記事を読んで気にはなっていたのだが

戦争、虐殺などのキーワードから、避けられるものなら避けたい気持ちがあった。

丁度忘れかけていた頃にレンタル店で見つけた。

重い腰を上げて見たのだがそれは間違った危惧だった。

こういう表現は語弊があるかもしれないが、ある意味ちゃんと

エンターテイメントとして成立している映画であった。

戦争をテーマにした作品は、ショッキングな場面に衝撃を受けたり

恐怖心を持って見ることが少なからずあることだけど

またそれはテーマがテーマだけに当然のことなのかもしれないけど

この映画は全てを冷静に受け止めさせてくれる描写だった。

ちゃんと(なんて言うとまた変な表現になってしまうが)残虐なシーンや

状況を鑑みるとやり切れない感情に陥ってしまうシーンがあるのだけど

大向うを意識した演出じゃないからかもしれない(よく分からないんだけど)

冷静に凝視させてくれる作品だった。

アンジェイ・ワンダ監督がこの事件の当事者であることから

(アンジェイ・ワンダ監督の父親がカティンの森事件の犠牲者なのだそうだ。)

事実を伝えることに対する誠実が貫かれているのだと思う。

(ホント、よく分かってないながら思うんだけど)

時間を置いて再見する。

DVD購入するかも。








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Barbara [MAIL] [バイオトープの庭]

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