2010年11月16日(火) |
『ぼくの大切なともだち』 『恋のからさわぎ』 |
『ぼくの大切なともだち』Mon Meilleur Ami 2006年 仏 My Best Friend パトリス・ルコント監督
中年男が、仕事仲間への売り言葉に買い言葉で賭けをすることになり
親友作りに奔走する。興味を引く面白い設定だ。
人との距離の取り方が不器用で、自分本位な中年男の行動は
自分の姿と重ね合わせ、いたたまれない気持ちになってしまう。
胸に刺さる。そういう意味で、感情移入できたり自己投影できる
作品なので佳作の部類だとは思う。
引っかかったのはラスト。
(DVDを見てから1ヶ月以上経ってから覚書を書いているので
ディティールが曖昧だ〜。本日12月23日)
美術商の中年男とタクシードライバーの男が
一年後に再会するというインターバルをとるラストの設定が腑に落ちなかった。
感傷的過ぎるエンディングもどうかと思うが、
美術商の中年男とタクシードライバーの男が、物語の時間軸の流れのまま
ともだち関係を築いた、というニュアンスが伝わるラストの方が
感情がスムーズに流れる?のではないだろうか?
パトリス・ルコント監督は『仕立て屋の恋』『髪結いの亭主』
『列車に乗った男』の監督だったのね。
『列車に乗った男』はイマイチ乗り切れなかった記憶が。
『仕立て屋の恋』『髪結いの亭主』は時間を置いて再見してもいいかも。
『恋のからさわぎ』10 Things I Hate About You 1999年 ジル・ジャンガー監督
タイトルにヒース・レジャーの〜とあったので、見てみることした。
魅力的な俳優さんだと思うけど、個人的な好みの問題として、
ど真ん中に刺さってくる感じではないのだよな。理解目的で見てみようと思った。
作品的には、気楽に楽しめる学園ラブコメエンターテイメントだったと思う。
それ以上でも以下でもないような。
ヒース・レジャーは高校生というにはイヤに大人びて見えたがカッコ良かった。
ヒース・レジャーより印象に残ったのは
男前な女子高生を演じたジュリア・スタイルズとジョゼフ・ゴードン=レヴィット。
後に『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』で
見ることになるジュリア・スタイルズ。
後に、アマゾンのDVDジャケットで一目惚れして見た
『(500日)のサマー』の男子がジョゼフ・ゴードン=レヴィットだったのだ。
物語の構成、理解云々というより、この作品は俳優さんを見る、
(後に見る作品の俳優さんの足跡をたどった)
という意味合いだったように(後から)思う。
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