おうち鑑賞

2011年05月07日(土) 『パリ、恋人たちの二日間』


『パリ、恋人たちの二日間』2 Days in Paris 2007年/仏=独 
             ジュリー・デルピー監督

日本と外国の価値観の違いをまざまざと感じさせられたところが

この映画の一番の見所と言えば見所。そういう意味では面白かったが

作品として見ると製作者の自己満足の範疇にとどまってしまっていると思う。

枝葉の部分ではエキセントリックな会話に興味を引かれたりもしたが

ただそれだけ。作品が何に向かっているのか不明、というか甘い。

そして最大の欠点は、監督、脚本、主演を務めている

ジュリー・デルピー演じるフォトグラファーの彼女に感情移入、自己投影が出来ないところだ。

ぶっ飛んでいようが何だろうがどのような人物像かが問題じゃない。

内面的に共感できる描写が不足しているのだと思う。

『ビフォア・サンライズ』『ビフォア・サンセット』を否が応でも思い出すが全く似て非なりだ。

結局映画とは、映像技術と思いの丈の両輪の創造物なのだ、と改めて考える。








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Barbara [MAIL] [バイオトープの庭]

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