目が覚めて、窓から照りつける朝日がまぶしく 目をショボショボさせながらリビングに出ると・・・。
おばあちゃんがいた。
別に、死んだはずのおばあちゃんとかじゃなくて
生きているはずのおばあちゃん。
なんか、失礼だな。
まぁ〜二世帯住宅なので、おばあちゃんはいつもいて、お茶をすすっていたり 羊羹を食べていたり、母と雑談していたりするのだが。
そのおばあちゃんが、朝からリビングでA4サイズのチラシを二つ折りにして 折り目をハサミで切ってメモ用紙を作っていた。
そこまでは、よく見る普通の風景だったのだが おばあちゃんの手元を見てみると・・・。
そのチラシは・・・。
両面に文字が印字されていた!
おばあちゃん・・・・それ?
どこの部分を使うの・・・・・・端っこ?。
中には、片面印刷のチラシもあったが 3割近くは、両面印刷された紙だった。
「おばあちゃん、そのチラシ両面印刷されているから メモ用紙にはならないよぉ〜」 と教えてあげようか迷ったが
せっかく、一生懸命作ってくれているみたいなので ここで水を差すようなコトは言わず、後でこっそりと両面印刷されているものだけ 抜いておこうと思った。
もしかすると、おばあちゃんはいつも両面印刷されている紙も 区別せずに、メモ用紙にしているのかも知れない。
それを、母がいつもこっそり抜いているのかも知れない。 もしそうだとすると、ほんのちょっぴりだけ母を見直すんだけど それは絶対にないな・・・うん間違いない。
|