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2005年03月07日(月) 愚痴

初めての面接だった。
どきどきどきどきどきどき。


こんなに緊張すると思ってなかった。
それに、話はできたけれど、うまく話せたとは思えなかったし、
面接官が私に対してどう感じたのかなどぜんぜんわからなかった。

当たり前かもしれないけど。

とにかく、手ごたえなんてなかった。


帰りの電車で、直哉から朝来ていたメールに返事をした。

面接の話。

わかってた。だんだん、就活が楽しいだけじゃなくなってきてたこと。

あたしに、プレッシャーがかかってきてること。
周りの子から、
「落ちた」って言葉をいっぱいいっぱい聞くようになって

自分も選考が進んできて、
なんだかあたしはどんどんプレッシャーに押されてきていた。

あたしは、会社数、受けていない。
今、進んでいるのはせいぜい5社だ。


みんな、何倍もの会社を受けていて
あたしは、そんな中で、焦りを隠せなかった。

文系の子達の就活には目を見張るものがある。
関関同立、産金甲龍の子たちや神戸大やらの人たちと
であったり話したりすることが多いんだけど、

もう、あたしにはわからない就活関連の単語、てんこ盛り。

グループディスカッションなんかでいっしょやった子と
グループでご飯を食べて帰ったりするけれど、
みんなすごい・・・。


彼は、あんまり就活をしていない。
しかも、受けた会社ほとんど受かっている。
だからかもしれないが・・・
彼に話して、「わかってもらえた」と、感じない。

彼は、外資をうけていないせいもあって、
文系の子とあたしがこうやって仲良くなっているのも、

???

って感じのよう。





彼と夜、焼き鳥を食べに行った。
ビールで乾杯して。

彼の愚痴を聞きながら。
彼の理想論も、やりたいことも、ジレンマも、
わかる気がした。

わかる気がしたけれど・・・

欠点も、見えてた。
あたしに、多分甘ったれのあたしにだから、
わかるような欠点。

それを多分、あたしはずっと感じてたんだ。
でも、彼は、ストレスを感じてたし、いえなかった。
可愛く共感してあげる彼女でいたかったのかもしれない。


でも、お酒も手伝って、あたしは本音を彼に言った。


あたしはまだ何もわかっていないけど、
そんなあたしから見たらね・・


と、前置きをして。


あたしの言葉に、しばし彼は考えて、
ビールをくいっと飲んで、

でも、図星だな。

と言った。

そこからは、いろんな話をした。
可愛くない意見もしたし、彼をはげましたりもした。
だって彼のイイトコロもめちゃくちゃ知ってるからね。

彼は、とてもすがすがしい顔をしていた。


いつもおごってもらっちゃって。
ありがとう。


お会計の後店を出て、そういうと


いやいや。愚痴、聞いてもらって、話して、
すげえすっきりした。明日は頑張るぞ。



とにこっとした彼を見て、
ああ、よかった。
彼がここでこういってくれて。

と思った。
このまま、最近のぐちぐちの彼だったら
あたしはだんだん彼に、幻滅していきそうで怖かった。

こんなときは誰にでもあるってわかっているのに。
今がいちばんしんどいときだってわかっているのに。

就活で、テンションの高い話や夢ばかり聞かされているあたしにとって
今の彼はギャップが大きすぎた。



でも、彼はほんとうに前向きになっていて、

ああ、さすが彼だと、思った。

あたしなんかの言うことに、

お前に何がわかる、と逆上するでもなく
図星だわ、と笑う彼を、やっぱり好きだと思った。


ただ、あたしは、プレッシャーを解放できなかった。
そして、初めてひとつ、選考に落ちた。

二次選考だった。
第一志望ではなかったけれど、けっこう興味のある会社だった。
友達もそのグループワークやセミナーでいっぱいできた会社。

けっこうショックだったけれど、笑ってた。
彼の前で、あたしは。



直哉からメールが来ていた。
その選考の結果について。




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同じ気持ちを、味わったことがあるだろうから。
そして、それでも前向きな人だから。

言っても、同調して落ち込んだりするタイプの人ではないし。



明日就活の後迎えに行くよ



そう、メールが来ていた。
あたしは、返信しなかった。


彼が、あたしを抱きしめて離してくれなかったから。
携帯が、鳴っている音だけ、聞こえていた。








もか |おてがみ
My追加 <

素材おかりしました。偶然HNとおなじ!