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2002年09月26日(木)

『anan』って、最近どっか遠いところに行ってしまったみたい。

『anan』って、最近どっか遠いところに行ってしまったみたい。

70年、80年代に読んでた人に言わせると、90年代のだって、
かなり丸く安っぽく、頭悪そうで全然OKな雑誌に成り下がってしまった、ものであったらしいが、
まだ、おきゃんぴーな明るさと知性と、安手の情緒と人生訓を蔑む酷薄さが残っていたと思うのだ。

が、最近のはどーよ。
江角マキコに聞く大人の恋愛とか、定番メニューの作り方とか、優香が語る愛され方とか。
それじゃ、『SAY』か、『オレンジページ』だよ。

TV芸能人が出まくるあたりは、『TVガイド』。
でも、ごった煮の分、本家本元にはかなわない。
中庸とぱくりって、一番みすぼらしいんだよね。
東京モード学園に入学しに上京した、頭のゆるくておぼこい桃割れの娘っ子の匂いがする。

一年にせいぜい4,5回しか買わなかったけど、毎週ざっとは立ち読みして、チェック入れてたのにな。
綺麗だった人が年くって、嫌味な表情しわを深々ときざんでんのをみたりすると、
「あーぁ、合わなきゃ良かった。綺麗なイメージ抱えてられたのに。」って思うけど、それと一緒。
崩れていくのを見るのは気分の良いもんじゃないね。

ベットの上で腹ばいになってとか、お風呂で半身浴しながら読むのには、
血痕モノではなく、見てて「きれいねー。かわいー。」って、右脳が癒される読み物がいい。
それようにせいぜい月一程度はファッション誌を買いたいのだ。

『The GINZA』は、高い=良いのイコール接続が強すぎるし、
LUMINEにお勤めの20歳のアパレルさんじゃないんだから、いくらなんでも『nonno』は読めないだろう。
RAYとかVIVIとかJJみると、レイアウトの気味悪さで吐きそうになるから、はなから論外。

FIGAROとかELLEとかは、ファッション誌というより読み物に近い。
ヴァンサンカン読むほど金持ってない。
LUCIとかは、しみったれてるから嫌。

"このアイテムで一ヶ月着まわし"とかの記事を読むと、こういうのを参考にする人って、
その内、牛乳パックとかトイレットペーパーの芯で、ペンたてとか作っちゃうんだろうなー、
金がないのと、貧乏くさいは違うのにって、思う。

だからと言って今更『OLIVE』はないだろうって思うのだが。
でも、2ヶ月連続して買っちゃった。
ページのレイアウトとか、写真とかが一番かっこいい。
生意気そうでキッチュでPOPだけど、安っぽくなってないあたりも好き。

10代じゃないんだからさーって思うけど、でも、わりと実は読者層は広いと見た。
だって、オリーブ・コミック文庫って記事で、お勧め漫画を乗っけてるんだけど、
竹宮恵子、川原泉、桜沢エリカ、一条ゆかり・・・。

今の10代の趣味かぁこれ?ばりばり編集者の好みだと思うが。しかも、ほぼ同年代と見た。
今月号じゃなかったかもだけど、金井美恵子はオリーブ少女必読だとかなんとか書いてあって、
どこの誰に向けて発信してるのか?不明。

と、若干の言い訳をしつつ、目下、期間限定"OLIVE少女と呼ばれたい"状態なのであった。



alain

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