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2003年03月11日(火)

消費者金融と言えば、神田は噂どおり凄い。

ADSL快調!8Mだけど、やっぱ全然早い。
別に映像見るわけじゃないからいまんとこ満足。
でも、快適にはすぐ慣れてぐちゃぐちゃ文句言い出すんだよなー。

WEBでNEWS見てたら、消費者金融のCFに規制かけるって言ってた。
確かになー。

煽られるバカは放っておけって話もあるけど、
借金で首が回らなくなって犯罪に走った人にぶすっとやられるリスクもあるわけだし、
大体お金の教育とかEXCELを使った複利計算方法なんてのを教えないで、
「たまにはババンと。」ばっかり見せられるって言うのは、一種洗脳って気もするから、
やっぱ一定の歯止めは必要だと思う。

しかし、合コンするのに金借りなきゃ出来ないって、
「それ、来んなよ。論外。」って100人が100人思うと思うけど。
金があるとかないとか以前に、定期預金の利息がコンマなんぼの時に、
10%を超す利息で金を借りる神経がわからん。

消費者金融と言えば、神田は噂どおり凄い。
ホームから見るとえんぴつビルが軒並み消費者金融。
下の階はCFとかで聞いた事ある会社なんだけど、
4階5階と"ゆうゆうローン"とか"ひまわりローン"とか全く聞いた事がなく、
しかもやけに優しげな名前になっている。

プッツアーティの短編に『7階』って言うのがあって、
舞台となっている病院が7階建てで病気が重い人ほど下の階に移されるのね。

小説は、主人公が医者がお休みだとか部屋の工事だとか一時的な移動だとか、
何だかんだ理由を付けられてじわじわと下の階に移る事を余儀なくされていく、
怖い話なんだけど、サラ金ビル見てて、その話の事思い出した。

この場合は上に行くほどやばいんだろーな・・・って。
『7階』もそれなりに怖かったけど、私は神田のサラ金ビル上ってく方が100倍怖い。
活字離れと言われてるけど、小説が面白くなくなったんじゃなくて、
現実がHAPPYな面でも猟奇な面でも凌駕してしまったからじゃないかって思う。

現実は本来物質的な制約に縛られていた。
お金が無ければ、貯めるか奪うか稼ぐか我慢するか、借りるにしても質屋とか友人とか、
選択肢は限られていたし、行動か物と引き換えにしか手に入らなかった。

カードローンはバーチャル。
返せないはずのお金も誰かがばば引きゃいいやってなもんで、貸すほうもばすばす貸す。
そこでやり取りされるのは、しわくちゃなお札や手のひらで湿った小銭じゃなくて、
明細書に打ち出される数字なんだね。

現実に暮らしてるんだけど、その気になれば自分の持ってるお金以上の暮らしなんてすぐ出来る。
影を伸ばせばいい。夕日をあてて影を伸ばせばいい。実体の無い影を。日が沈むまでの時限性だけど。

現実は肥大化したバーチャルにくるみこまれて、もう、どこにあるんだかわかんない。
一人一人が自分の超でっかい背後霊に背負って(or寄生されてor養ってor守られて)
行き交ってるんだなって、人ごみみてて思う。

最近のNEWSはきっと現実じゃないんだよ。殺人とかも。
きっと、バーチャルな背後霊の争いなんじゃんって思う。だから映画みたいって思うんだよ。多分。



alain

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