あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


観光デート帰り道。
2006年12月05日(火)


週に一度、一緒のお休み。
それ以外はちゃんと会えないから、二人にとって重要な日。

今週は東京の友達が遊びに来てた。
あたしとも、華とも知り合いの子だから、あまり気兼ねせず。
とは言え、三人連れだから、イチャイチャできないし。
セックスなんて時間もない。





三人で歩くのは楽しかった。
なるべく過度のイチャイチャをしないようにした。
ずっと行きたかった歴史ミュージアムも見れた。
壁に張り付いたままのあたしは、時代の流れを感じて、言葉を失っていた。

あたしはこうして、時々、時空を飛んでしまう。

気付いたら、独りぼっちで置いて行かれてた。
良くあるけど、さ。





華の時間に限りがあるから、6時でバイバイ。
まだ新幹線の時間まであったのだけれど、申し訳ないと思いながら、あたしも華と一緒に帰る。
でも、もう時間がない。
家に着いたら、そのまま華は帰ってしまう。



引き止めたいけど、我が儘は言えない。
この状態を維持することが、一番の安全策だと分かっているし、何よりも華を困らせたくない。

でも、あたし、ちゃんと華に触れてない、今日。
華に触れてもらってない。






↑コメント変わります↑



空いてたから、誰にも気付かれなかったはず。





それからあたしの部屋に戻っても、靴を脱がない華に向かって。
あたしはお願いをする。
我慢するのは嫌い。
我慢させられるのも嫌。

もちろん、それが華を本当に困らせる時はしないけれど、今日は予定よりも少し早く戻ってこれたんだから。






↑コメント変わります↑



笑顔で帰る華を見送って。
あたしは疲れた身体をこたつで温めた。






ああ、寒い。
本当に、冬が来たね。



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