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明日から、華が出かける。 単なる帰省なんだけれど。 あたしは実家にも帰らずに、一人、日常を過ごす。 たったの二泊三日。 でも、一年の内で、華の顔が見れない数少ない、一日。 たった数日なのに、この街に華がいないという事実。 それが、あたしの小さな胸を痛ませる。 胸の蝶は羽ばたくのを止めて、ひっそりとしている。 ねぇ、たったの数日なのに。 離れてしまうと言う事実だけで、こんなに苦しいのなら。 あたしたちは、離れて生きていけないんだね。 つがいの鳥のように。 互いの羽根がないとダメなんだね。 そんなことを、実感する。 恋人、と言っても、会わなくても平気なひとだっている。 まるで互いの行動を束縛し合っているような関係。 そんなの嫌だって言うひとも知っている。 あたしだって、嫌だったはず。 なのに、どうしてだろうね。 今は、あなたと離れている一分一秒ですら、寂しいと感じる。 依存かな。依存だよね。 本当は、ひととして良くないことなんだ。 でも、あたしたちには、これぐらいがちょうどいいんだ。 隙間風は、きっと関係を凍らせてしまうから。 際どいね。ギリギリで生きてるみたい。 全然関係ないんだけど、
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