あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


誰もいない部屋。
2007年08月29日(水)

夜になると思い出す。
小さな生き物の気配に、どれだけ救われていたか。
触れないでいるゲージ。
被せてもらったショール。
手を、付けなきゃ。次の休みに、華がいる時に。





落ち込んでいるかと言われれば、それほどでもないと答えられる。
笑って冗談を言っている自分に少し驚く。
あたし、大丈夫かも。

でも、不意に思い出す。
小さな小さな体温。

あたしは必死に華に縋り付いて、それを胸の中に留めようと足掻く。










華。ねぇ、華。
あたしはたぶん大丈夫だよ。
あの子がいなくなって、思い出すだけで、目頭が熱くなるけど。

あなたが長生きしてくれるんだよね。
一緒に覚えててくれるんだよね。





↑コメント変わります↑

そんな優しい約束に、どれだけ救われているか。
あなたは知ってるのかな。



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