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華の元に戻ってから、再び休みを合わせるようになって。 あたしは一人で過ごす休日がほとんど無くなった。 今日は本当ならお休みの華だけれど、 仕事場のミーティングと言うことで、いない。 あたしはというと、 午前中には美容院に行ってトリートメントをしてもらって、 午後からは昨夜から手を付けた模様替えをほぼ終わらせて、 今は華の仕事が終わるのを待っている。 迎えに行って、一緒に晩ご飯。 そろそろ支度をしなきゃ。 模様替えをして、二年弱も放置されていたあちこちを掃除して、 できたゴミ袋はまるまる二つ。 昔よりもあっさりと捨てるようになっただけだと思う。 あんまり惜しいものがなくなったせいもある。 記憶って残酷。 それでも、動きのないゲージを片付けることは出来ず、 せめてあの子用に買ってあった餌やクッションを捨てた。 夢にすら見る、柔らかなあの子の毛並みを思い出して、 ちょっとしんみりと。 でも、仕方ない。あの子は一匹だけ。他はいない。 あたしも一匹しかいない。 華も同じ。 同列に比べられたら嫌かなあ。 比べられない部分も沢山あったよ。 こんなこと聞いたら、きっとあなたは怒るね。
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