話し合い、をしました。 既にメールでも華の気持ちは知っていた。 華はあたしの望みを受け入れてくれる、って。 あたしが離れていくことは許せない、って。 ただし、売り言葉に買い言葉として、 正直、ショックだったねぇ。 それがどうしても引っかかってしまって、 あたしは不貞寝で話し合いを延ばす。 結局は、あたしの欲求に答えてくれることになった。 あたしは科せられた一言がどうしても重くて、 それと同じくして、もう一つの条件を付けた。 あたしがあなたに抱かれるたびにその一言を思い出すように、 あなたにも同等のものをあげよう。 あなたはいつもそれを思い出して、怯えていればいい。 そうして、 お願いだから、 泣きながらパニックになってしまったぐらいの、あたしの、 あたしの苦しみを忘れないで。 その代わりに、あたしは時間も感情もあなたにあげよう。 あなたが自由になれる日まで、待つことにしよう。 あなたが「唯一」だと信じて疑わないこの恋を、 あたしはずっと叶え続けよう。 積年の夢、です。
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