あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


眠れない、厳冬。
2008年02月18日(月)

冬の寒さに、爪先が凍る。
ひとりでは体温すら下がり続ける、夜。



バレンタイン前の喧嘩の後日。
つまりはバレンタインの翌日だったわけだけれど。

華とフープのピアスを買いに出かけた。
一目惚れしたバッグとか買ってしまったけど、本命はピアス。
シルバーショップを何軒も巡って、最後に見つけた。

一つはあたしの趣味、割とシンプルな彫りが入ったもの。
もう一つは華の趣味、ドラゴンの形に掘られたもの。

もちろん華が買ってくれました。
正直、それだけで充分すぎるんだけど、
華が会計をしている時に見つけてしまった、ペンダントに釘付けになっちゃって。
細い足をした蜘蛛の形。親指の第一関節程度の大きさ。

華の肩に住んでいる蜘蛛と、似てた。

あたしは思わず華を呼び寄せて、それを伝える。
立体的な蜘蛛の形をしたトップなんて珍しいから、
華は少し考えてから、
(きっとあたしの様子を盗み見してたんじゃないかと思うけど)
それを手に取った。
やっぱり、肩にいる蜘蛛と似てる。



結局、チェーンの形が気に食わないので、
それを直してもらうということで、お買い上げ。
あたしといると散財するよね、華サン。
というか、散財させちゃうよね……。



出来るだけ付けておくように心掛けて、
あたしはそのペンダントをもらった。



あたしの左胸の蝶を食うように、今も揺れている。










↑コメント変わります↑
努力します。



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