DiaryINDEX|
past|
will
日本に春一番が吹いたとの情報と共にこちらにも秋の風が吹いた。晴れた日中はちょっとだけひんやりした風がノースリーブの肩に気持ちよく当たる。ミケも庭でぐっすり眠りこけていて呼んでも返事もしない。わたしも口に入れるもの全てが美味しくて、もりもり食べて、夜は川べりの鳥達に余ったパンを持って長々散歩し、疲れ果てて朝までぐっすり眠っている。
今日はシティへでた帰りに一人でバスに乗っていた。どこからか聞こえてくる日本語。「** みたいなーーー ** それビミョーーー」こんな言葉が繰り返される。わたしがバスに乗っていた15分間何度もその言葉が繰り返された。思わず振り返るとわたしと対して年の変わらなそうな女の子2人。こういう会話は時間の無駄ではないかと思ってしまう。きちんと敬語を使えなくてもいい、正しい日本語を使えなくてもいい、でも一生懸命考えて何かを伝えたくて話しているという誠実さが見られない言葉は嫌い。日本人はいつからこんなに全てのことを曖昧に話したがるようになったのだろう。自分に自信が無いのだろうか。若い子の間ではちょっといい加減で曖昧で気だるいのが格好良い、誠実で勤勉なんて恰好悪いという空気が蔓延しているように思う。悲しいことだ。
欧米で長年暮らして久々に日本に帰国した男性が言った。「いつから日本人女性は無知と幼稚を売り物にするようになったんだ。そしてどうして日本人男性はそれを"可愛い"と言うんだ」と。確かにこちらではそんな物は売り物にならない。無知と幼稚なんて振りかざしていたら踏み潰されるだけだろう。別に欧米が世界標準だというわけではないけれど無知と幼稚が売り物になるなんて相当おかしいと思う。そして不誠実で曖昧なことも。