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いつも恒例の金曜の夜の集い。今日もコリアンレストランへ赤ワインを持ち込みあれこれと話していた。
軽く飲んで店を出てある高いビルのてっぺんにあるレストランへの移動中に3年ぶりに韓国人の友達と再会した。わたしはあまりにもの彼のルックスの変わりように気付かなかったのだが、一緒にいた友達が気付いたのだった。当時は体型もスリムで、わたしを見つけると遠くから"Michellina!"と叫びながら走ってくるような元気な男の子だった。そして「あともう少ししたら兵役の為韓国に帰らないといけない。親は恋しいけど韓国の堅苦しくコンサバティブな人間関係を考えると帰りたくない」と言っていた。その彼が今は認識できないくらい太ってしまい、雰囲気もすっかり落ち着いてしまって昔のような身軽さはない。聞いてみれば兵役への召集を無視し続けた結局祖国へ帰ることの出来ない身となってしまったのだそうだ。祖国へ帰れないというのはどういう気持ちなのだろう。戦うことなどしたくない人にそういった訓練を施すことはどうなのだろうと思った。
初めて訪れたそのレストランへのエレベーターを降りた瞬間、目の前に広がる夜景とそのレストランの都会的な雰囲気に驚いた。てっきりパース=田舎町=砂漠の中と思っていたのに、窓から見えるのは紛れもなく綺麗な夜景。レストラン自体がゆっくりゆっくり回転する。そこで働いている友達のBFを訪ね、彼の兄弟やその友達とマジックショーを見たりして楽しんだ。紹介されたバブル時代の六本木のディスコ顔負けな服装の賑やかなマレーシアン女性に「やっぱり日本人は大人しくてポライトねー」と言われ、いつもなら「英語が得意じゃないだけなんですよー」と返すがこの人相手では「確かにわたしおとなしいかも」と納得してしまった。今度ラテンダンス踊りに行きましょうねと言い放ち二児の母でもあるその人は帰っていった。陽気で賑やかな楽しい夜だった。