My life as a cat
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2004年05月06日(木) 最後の晩餐

今日の夕飯でわたしが料理をするのも最後。今度はいつこちらへ帰ってくるかは未定。日本で様子を見つつ決めることになる。

マーティンは「アジアン料理がいい」と言うので何がいいのか考えた挙句、一度も作ってあげたことがない、そしてこちらでは食べられない日本の魚料理をしてあげようかと思った。ベジタリアンになる前から触るのが恐いという理由で魚料理は出来なかったのでかなりの葛藤があったけれど、結局鯖の切り身を手に入れた。こちらの切り身は大きいのでそれを8枚に切った。野菜しか切ったことのないナイフとまな板に血が着くのを見て血の気が引いた。半分後悔しながら何とか切り、鍋に突っ込んで、鯖の味噌煮を作った。

キャベツの味噌汁と鯖の味噌煮と付け合せのブロッコリーに白い御飯。食卓に乗ってしまえば暖かい家族の夕飯みたいだ。殺傷も血の色も何もなかったように。わたしは血を触ったことに気分がすぐれなかったのだが、唯一の救いは彼が美味しいととても喜んでモリモリと食べて骨までしゃぶってくれたことだった。


Michelina |MAIL