My life as a cat
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2004年06月23日(水) 「負け犬」は愛しい

日本では「負け犬論」なんていうものが流行っているらしい。例の本を読んでいないのでいまいち論理がつかめないけれど30代、未婚、子供なしの女性を「負け犬」と呼ぶらしい。。。? 夜にテレビで久本雅美や高木美穂など該当する女性ゲストがトークしたり負け犬のあらゆる形をドラマ化したり負け犬エピソードを歌に乗せてみたり、そんな番組がやっていた。スタジオには負け犬女性を集めて。人の人生に勝ち負けなんてあるの?くだらないわーなんて思いながらぼんやり見ていたのに、案外面白くて最後にはすっかり入り込んでいた。わたしは負け犬になるまであと2年あるけど、実態は彼女達とさほど変わらない。パースでは30代、独身、子供なしは単なる「自由人」として楽しく暮らしているので憧れさえ抱いていたのに、実家に帰ってきて日に日に年老いていく両親を見てしまうと何かこの辺で一つ親孝行でもと自分の気持ちとは裏腹にちょっと焦ってしまう。テレビの中の負け犬さん達も恐らく同じ心境なのだろう。親子のドラマが流れたら一斉にスタジオやゲストが涙を流し始めた。

しかし、この番組からいくと負け犬女性とは「妥協をしない女性」だったり男性に「あなたは強いから僕がいなくても大丈夫」と勘違いされてしまうような「不器用な女性」というような印象だった。いくらでも妥協を許せば結婚することなんてそう難しいことではない。それも許さないのだから「負け犬」という言葉と裏腹にとても「勝ち気」なイメージだ。でも、なんだか負け犬と呼ばれる女性達は可愛らしくて愛しい。


Michelina |MAIL