My life as a cat
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2004年07月07日(水) 星に願いを

やっと、やっと定時であがった。電車の窓から夜が訪れる寸前の街を眺めながら今夜星に願うことを何度も確認した。願いは1ヶ月前から決まっていた。七夕に願ったことが奇跡のようにかなったことがあるので、この日にはとても期待をかけてしまう。

仕事はかなりきつい。もう二度と踏み込みたくないと思ったデザイン業界でもっと若い頃に積んだほんのわずかな知識とスキルを生かして働いている。二度と戻りたくない、数年前は確かにそう思ったのにひょんなきっかけで戻ってしまうのだから人生はわからない。過去に味わった絶望感などすっかり忘れて、腰掛けのつもりで戻ったのだった。そんな気の持ちようでは辛い仕事だと思い出した時にはもういくつかの仕事を任されていた。配属された部門は同年代(25歳〜35歳くらい)の女性のみ40人くらいで逆に男性ばかりの会社で長々働いていたわたしには、かなり違和感があった。そして面食らったのは彼女達のたくましいこと。ミーティングなどではがんがん発言し、意見を言い、男性陣を打ち負かしてしまうので恐い部門だと思われている様子。そして今は時期的にかなり忙しいため、毎日のように終電で帰るという。わたしは。。。といえばまだ入ったばかりということもあるけれど、これからも彼女達のようにガンガンできるのだろうかと怖気付き、きれいな夜景を眺める度に「わたしは過労死するに違いない」と思っている。

絶望もあった。それはシステムがかなりアナログなこと。もうちょっと効率の良いやり方があるはずだと入って3日で生意気ながらも確信した。大先輩にそう感じたと素直に打ち明けると「もう気付いたか」と言われたがまだ直せない理由もあるのだという。原始的なやり方にいらつくこともある。

人間関係は最初に女性のマネージャーに「うちは女ばかりだけど派閥はないよ」と言われたとおりだった。あるわけない。だっていがみ合う暇もない。外資特有なのだろうか、帰国子女なども多くて思考が日本人離れしている。人は人、自分は自分、はっきりした人間が多い。口論など面と向かい合って激しくやりあっている。それでも女性の甲高い声やエネルギーが苦手でたまにその雰囲気だけで疲れがでてしまう。が、組んでいる女性は「気だるい男性」のような人。仕事はきちんとこなすけれど、雰囲気的に張り切りが見えない。「さて、さて、だるいけどさっさと片付けましょうかね」などとブツブツいいながら手はきちんと動く。そして今日突然、わたしがここ数日あまりにものいい加減さにきれかかっていた中年男性社員に対して彼女がのんびり口調ながらにきっぱり喝を入れたので心の中で「よくぞ言ってくれた」とガッツポーズをとりパートナーに恵まれたことに感謝した。

こんな感じでなんとか生きてます。さて星に願ってさっさとベッドにもぐりこみいい夢でもみようかな。


Michelina |MAIL