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28歳になった。日付が変わる時、ネット上にいて、早速友達からHappy Birthday!のメールを受け取り幸せ気分。そして肝心なマーティンはMSNで話しかけてくるものの、誕生日にはふれず。「明後日休み取ったんだ」と言うと「何かあるの?」「なんだと思う?」「何かのアニバーサリー?」「うん。」「パールハーバーが爆撃された日?」あきらめて自分から切り出すのも虚しいのでもう寝ることにした。
昨日の夜はディズニーランドの近くのシェラトンホテルに泊まった。たまたま友達の伝手で格安で泊まれると誘われて知人が数人集まった。仕事を終えてから電車に乗り、舞浜の駅で降りて面食らう。降りた途端にワンダーランドのはじまり。ベトナミーズレストランで夕飯を食べ、ワインでちょっと良い気分になったところでホテルに移動。モノレールやバスなどの乗り物も全てディズニー色で子供の頃から一度もディズニーに惹かれたことの無かったわたしにはこういうものに乗るのが気恥ずかしかった。ホテルに着くと泊まるのを楽しみにしていたわりには酔いと疲れですぐに寝てしまった。
翌日、ディズニー嫌いのわたしはもう舞浜に用は無いということで適当に昼ごはんを食べ、友達と2人東京へ行った。成り行きから降り立った町を少し歩いたらなんだか懐かしい気がした。歩いているうちに思い出した。ここは5年前に読んだ山本文緒の「恋愛中毒」に描かれていた町だ。それに気付いたら、散歩をしながら、小説の内容を辿ってしまった。「主人公の働いていたお弁当屋はここだな」とかそんな風に。都心にあってもけっこう静かな良い町だ。ダサすぎず、洒落すぎず、お弁当屋さんが沢山あって、たまに自転車に後ろからチリンチリンと鳴らされた。坂を上ったり、下ったり、わたしは幼稚な英語でだらだらと小説の内容を説明し続けて、歩き続けた。友達は面白いともつまらないとも言わず、相槌をうち続けてくれた。仕事を始めてからストレスを溜め込んでいたわたしにはこんな時間がとても幸せで心底リラックスした。
そしてまた電車に乗って思いつきで行き場を決めて行動した。CDを見たり、ワインを飲んだり。わたしはこういうLazyな暮らしが好き。28歳のスタートはとても幸せだった。