My life as a cat
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2004年08月08日(日) それはあっというまの出来事

パースのわたし達の家の隣に住むダニエラは50代くらいのキャリアウーマンで一人植物に囲まれて暮らしていて、休日になる彼女より少し年上っぽい男性が大きな大きな車でやってきてよく2人で庭いじりを楽しんでいた。わたし達はたまに「あれはBFなのか親戚か何かなのかな」と話したけれどそんなプライベートなことを聞くわけにもいかず知らないままだった。この男性の英語は本当に激しいオージー訛り(方言)で半分も理解できなくて、断然英語の堪能なマーティンは「あの人の言葉使いはすごいよ。会社でも聞いたことが無いよ」と苦笑いしていた。彼はもうリタイアしたのか、平日の昼間も庭いじりをしていることがあったのでわたしはたまに庭にでていって彼の周りをうろつき、暇つぶしに英会話の練習をしたりした。いつも泥んこになっていてブッシュを走り回って育ったのではないかとイメージさせるような素朴ないいおじさんだった。

その彼を日本に帰る3ヶ月前くらいから見かけなくり「最近見ないね」と話していた。が、今日3月に彼が亡くなっていたことを知らされた。そして彼はダニエラのベストフレンドだったということも。何か石のようなものを動かしている最中に頭上から何かが落ちてきてそれで頭を打って亡くなったという。それはあっというまの出来事。ある日突然やってくる。大切な人が突然自分の前から消えてしまう切なさを思って、今日はマーティンが前から欲しがっていたのに面倒くさがって送らなかった写真を送ってあげた。


Michelina |MAIL