歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2006年12月22日(金) ボーナスが怖い!

今週末は天皇誕生日、クリスマスイブ、クリスマスと続きます。皆さんの週末の予定は如何でしょうか?

お勤めの方々は既に冬のボーナスが入り、ある程度懐が豊かな方が多いことと思います。
僕もそうです・・・と言いたいところですが、そうではありません。むしろ逆です。

保険診療を中心に行っている歯科医院では毎月後半、20日過ぎぐらいから、窓口負担を指し引いた診療報酬を得られます。各都道府県の社会保険支払基金と国民健康保険連合会から各歯科医院が金融機関に持っている口座に診療報酬が振り込まれるのです。
診療報酬といっても2ヶ月前のものです。今月の場合、10月の診療報酬から窓口負担を差し引いた額が支払われます。すなわち、保険診療を行っている医療機関は、原則として患者さんが窓口で支払う一部負担金、そして、2ヶ月前の診療報酬から患者さんの窓口負担を差し引いた報酬が月あたりの保険診療収入となるのです。

どうしてこのような差が出るのかということになりますが、これは各医療機関が毎月10日までに提出する診療報酬明細書(レセプト)の審査と診療報酬確定が2ヶ月かかるためにおこる現象なのです。うちの歯科医院でも昨日、口座に10月分の診療報酬の一部が振り込まれているのを確認しました。
そこでです。診療報酬は今月分の様々な経費の処理に振り分けるわけですが、今月の経費は通常月よりも多くなります。なぜなら、ボーナス月でもあるからです。従業員に通常の給料に加え、ボーナスを追加しなければなりません。

歯医者としてこのようなことを語るのは不謹慎かもしれませんが、経営者としての本音を書かせてもらえば、ボーナスを支払わなければいけない12月はつらいです。うちのような零細歯科医院ですと、余計にそうです。とは言っても日頃よく仕事をこなしてもらっている従業員にはそれなりの給与を渡さなければならない義務があるのも事実。

世間では12月となるとボーナス月で顔がほころぶ人も多い中、歯科医院経営者である僕は戦々恐々です。

ボーナスが怖い!


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