歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年01月27日(土) 温かい直筆手紙

歯医者家業をしていると、時々患者さんから治療に対する感謝の手紙を頂くことがあります。手紙には治療によって口や歯の健康を取り戻すことができ、うれしいことが書かれてあるのですが、いつもこのような感謝の手紙を受け取ることは有難いものです。僕は常日頃からあすなろ歯医者であると思っているのですが、そんな僕にも少しは人様の健康維持のためにお役に立っているのかと感じる瞬間でもあるからです。有難いことです。

先日も、僕は先日まで来院していた患者Mさんから直筆の手紙を頂きました。手紙には自分の治療のみならず、往診で母親の治療までもしてもらったことに対する礼が書いてありました。
僕が最初にMさんと出会ったのは、Mさんの自宅でした。実は、某介護センターからの紹介でMさんのお母さんの往診を頼まれていたからでした。僕は何回か寝たきりであったMさんのお母さんの治療のためにMさんのお宅へ足を運んだのです。治療終了後、Mさんから連絡があり、今度は自分が治療をして欲しいということで来院されたのでした。
Mさんは寝たきりのお母さんの世話に忙しく、歯に問題があることはわかっていたそうですが、放置していたとのこと。僕が往診にやってきたことをきっかけに一念発起し、自分の悪い歯も治そうとされていたのでした。幸い、Mさん自身の治療対象の歯はごくわずかで治療回数もさほどかかりませんでした。Mさんは気になっていた口の中が治療されたことに満足されていたようで、笑顔でうちの歯科医院を後にされたのです。

そんなMさんからの直筆の手紙です。達筆な直筆の手紙を見て、僕は改めて人が書く文字の優しさ、温かさ、豊かさを感じることができました。これはワープロ書きの文書や手紙、メールでは決して味わうことができないものです。年賀状でも単に印刷だけのものよりも、何か一言でも直筆で書いてあるとうれしいもの。達筆で書かれた直筆の手紙には、送り主の感情がひしひしと伝わってきます。読んだこちらが励まされるような温かい、何物にも代えがたい直筆の手紙。

もしも、自分がMさんのような立場にたったなら、お礼の手紙は直筆で書かないといけないなあと強く感じた次第。そのためには乱筆を改め、丁寧な字が書けるようにしないといけません。頭の痛い問題です、ハイ


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