2009年04月27日(月) |
いつも家庭の自慢をするお母さん |
この4月よりは僕はチビたちが通う小学校のPTAの役員を務めることになりました。PTAに関しては3年前に幼稚園でも役員をしたことがあったので今回は2回目です。別にPTA活動が好きなわけではありませんが、PTAの役員をお願いされたのがチビたちが世話になっている小学校の校長だったことから引き受けました。僕自身、決して暇ではない立場なのですが、1年間の任期ということで引き受けました。 先日、このPTAの初めての会合が小学校で行われました。集まったのは今期のPTA役員ばかり。男女の割合は2割が男性であるお父さん、残りが女性であるお母さんでした。僕が座った席には2人のお母さんで、初めて顔を合わせる人ばかり。一通りの自己紹介をしながら雑談をしていたのですが、その際、お母さんの一人の話には、正直言って閉口しました。会話をしているうちに常に自分の家庭の話に持ち込もうとされるからです。
会話をするということはどちらかが話し手でどちらかが聞き手になります。そうしないと会話が成り立たないからです。ただし、話し手と聞き手の立場が公平になるかと言われればそうではないことが多いのが実情ではないでしょうか。意識しないと話し手と聞き手の役割が偏ってしまう傾向にあります。親しい間柄であれば話し手と聞き手の役割分担が偏っていても問題ないかもしれませんが、全くお互いを知らない間にこの割合が偏ると、かなりストレスになる可能性があります。少なくとも僕はストレスに感じます。
誰でも自分の家庭の話、自慢話をしたい気持ちはわからないではありません。他人に知らせることで自分の気持ちを満足させたいことってあると思います。我が家でもそうです。自分の家庭で起こったこと、チビたちのことをいろいろと話しますが、中には“この話を他の人に聞かせたら気持ちよく思わないだろうなあ”という自慢話が多々あります。自分たち家庭の気持ち良い話は、決して他人にとって気持ち良くないもの。自分たち家庭の不幸な話やトラブルの場合であればそうではないはずです。ところが、美談に関しては決して快く受け取られないのが人の世の常。このことを自覚しておかないと、他人との良好な関係を築くことは困難ではないでしょうか。 他人との会話の中では時には自慢話を入れるのはいいかもしれませんが、いつも自慢話や自分の家庭の話をされると、聞き手としては気持ちよく受け取れなくなる。僕は他人との会話の際には常にこのことを自覚しますし、この“歯医者さんの一服”日記でも極力自慢話は避けているつもりです。
この自分の家庭話を持ち出し、自慢されるお母さんとはPTAの中で同じ仕事をすることになりました。1ヶ月に1度はお会いして話をしなければならないかと思うと今から憂鬱な気分一杯なのですが、世の中のママ友と呼ばれる人たちの悩みの一つが経験できるかもしれないと、前向きに捉えるしかないかもしれません。聞き上手というのは本当に難しいものだと改めて感じます。
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