はぐれ雲日記
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2006年05月17日(水) 東京高裁の悲しみ

知人の公判に行く。若葉が急に桜田門に萌え出したようなまぶしい陽射し。
傍聴席は満席。やはりその筋と思われる方々がほどんど。
Yさんは自分と自分の家族(奥さま、お子さん四人)が殺されることを聞き
死刑覚悟で暴力団員組員5人の人間を射殺してしまった。


Yさんは堅気の人間や市民、婦女子には絶対迷惑をかけるないじめるな。
と組の若い者にも大変厳しかった。
娘さんたちものびやかで子どもさんにしては一本筋の通った優しい性格。
わたしはこのご家族が大好きでした。

夕暮れどき、わんちゃんを散歩させながらちょっとぽうっとした様子で
考え事をしながら町内をてくてく歩くYさんを見ることができないのは
とても残念です。

なにかあるときちっとあやまる。その見事な土下座っぷりはとうてい
最近の堅気の人間には見られない。
わたしは警察へ用事で行く都度、Yさんのことを気にして刑事に聞いていた。

大丈夫。Yさん。子どもは未来に向かって育つ。
安心して刑に服してください。
面会には行けないがお嬢さんにはお会いしてくるつもりです。


公判はあったが判決は7月11日13時30分に持ち越される。
傍聴は抽選になると高等裁判所係官に教えていただいた。
 
おそらく判決は死刑。



鈍角 |MAIL

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