あなたの手に ひとつ 握られた勾玉のような それはまぎれもない いのち今日も あなたは舟を出し水面を見つめるぷくり ぷくり水底からの便り生きながらえなかったいのちの つぶやきしばらくは 耳を傾けやがて櫂は水を切り 舟は岸へと還るおかえり今日もきっと 還ってくれると思ってた手の中の 勾玉ほんのり あたたかい