カゼノトオリミチ
もくじ|過去|未来

朝方見た夢
目が覚めて
燃えるような夕焼け空 探していた
記憶の糸の先は いつも行き止まり
眠りの国に 戻りたいの
失くしたものや 探してるものが 波間に浮かぶ
夢の海へと
そんなふうに 心はいつも揺れていて
凪の時を 夢見ている
風が 静まり 空気は ほわんと 暖かく
時は止まる
でもね
どんな嵐が来ても
揺るがないで いられると
葉を揺らし 花びら散らし
ナミダさえ 風に震えても
根っこは ここに 生えているの
変わらない
自分という 土の中に 深く根を張っているから
だから
揺れてみていいよ しなやかに
お昼前の ユーカリの細葉のように
風にまかせて
凪の時を 夢見ながら
natu

|