世田谷日記 〜 「ハトマメ。」改称☆不定期更新
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2013年02月11日(月) |
デ・シーカの「昨日・今日・明日」 |
引き続きケーブルテレビから録画した映画鑑賞。 今回はイタリア。ヴィットリオ・デ・シーカ監督の「昨日・今日・明日」。 これはもう、飲めや歌え、唄えや踊れの大傑作!
三話からなるオムニバスで、主演はいずれもマルチェロ・マストロヤンニと ソフィア・ローレンのふたり。 第一話の女主人公の生命力、魅力については長らく噂に聞かされておりまし たが、いやはや、噂以上の素晴らしさ。
第三話のローレンも、一話に比肩する美しさ、バイタリティ、愛すべきキャ ラクターで、「このひと本当に大女優だったんだわ!」と唸らされました。 コメディエンヌとしての才能も素晴らしいものがあったのですね。
そして彼女を引き立てる、ご存じ二枚目にして三枚目のセニョールといえば この人。マストロヤンニ!! いまだに「黒い瞳」「みんな元気」等、後期に主演した傑作映画を思いだす と、まっこと惜しい俳優さんを亡くしたと思う私なのですが、この映画を観 てまたまたその思いを強くしました。
とにかく「トホホなハンサム」を演じたらこの人の右に出る人はいません。 最近だとジョージ・クルーニーが似た雰囲気を持っているけれど…いずれに しても、時代は、もうマストロヤンニ的な生き方を許さないでしょうね。 若いころのマストロヤンニ、もうひとり凄く似ている人がいる、誰だろうと 思ったら、セイン・カミュさんでした(ほんとにクリソツよ!)。
ルイ・マルにしろデ・シーカにしろ、傑作過ぎて観終わった映画を消去する 決心がつかない。困っております。
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