☆空想代理日記☆
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昨日は病院の日だった。天気がよかったので歩いて行こうと思ったが2分で断念してしまった。
バス停へ行ったのであるが、到着した時とほぼ同時にバスが通過したのだった。最後尾にある女性の笑顔の看板が憎らしかった。
次にくるバスを待っている間、選挙の宣伝カーが何度も不逞者の前を通った。笑いながら手を振ってくれたが不逞者は軽く無視したのであった。
「ありがとうございます。ありがとうございます」
とお礼まで言われてしまった。こんな不逞者ごときにお礼を言ってくださるとは、日本もいよいよ末期症状なのだなと感じた。
カステラの紙についてしまった薄いスポンジの部分まで喰べないと気がすまない不逞者などにお礼を言っている暇があるのなら、もっとしっかりした人に手を振りながらお礼でも言っていたほうが良いのである。
でも、少しだけ照れくさかった。にやにやしていたようで、女性に抱かれている小さな子供に指を刺されてしまった。
その子供の母親であろう女性が小声で「こら。やめなさい」と、明らかに不逞者のようなカステラを気にしてしまう人間との接触を拒絶するようであった。
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