☆空想代理日記☆
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昨日は雨だった。ざあざあ降りともとらえることができたし、しゃあしゃあ降りとも考えられた。
不逞者の住んでいるところの近くには、怪しい感じの建物がある。人々はそれを浄水場と呼んでいるらしい。
大量の雨が降ったり、野良猫がどこかの食卓から魚をくわえて逃げてしまった時は、大音量のサイレンがなるのだった。
とてつもない大音量なので、今年にはいってから3人の老人がびっくりして死んでしまったようだ。嘘である。
ただ、出産間近の象の鳴き声のようなサイレンは、数々の大人たちをおびえさせているのは間違いないようだった。
不逞者もサイレンから逃げ出すように近所の大型書店へ行った。
本日が最終日であり、つまり引退式のようだった(5月26日参照)。
相変わらずニポンジンの活気に満ち溢れていたのだった。最後なのでいろいろな場所を撮影しようとこころみた。
不逞者の近くを通る女子高生たち数人は、変質者を視るような視線をくれた。ひじょうに申し訳なく思い、泥まみれの壱万円札を渡そうと思った。
変質者への視線は、やはり倍増されたのだった。
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